ロードバイクの魅力とは?
細いタイヤでどこまでも。
ロードバイクはスポーツバイクの中でも舗装路面を走ることに特化して造られた自転車界のF1であり、人類が人力で乗る乗り物の中で最速の乗り物です。
舗装路専用のバイクゆえに未舗装路は不得意ですが、最近ではグラベルロードやシクロクロス(クロスバイク)など、ロードバイクに極めて近いコンセプトで造られていて走る道を選ばないようなバイクも増えています。
新たな自転車競としても注目もされており、その競技人口も年々増えています。
今回の記事は、「ロードバイクは一生涯続けられるスポーツだよ!」というお話です。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
生涯楽しめるスポーツ
昨今の健康志向のあおりを受けるかのように、巷ではマラソン、ジムでのフィットネス、スイミング、ヨガなどなど、様々なスポーツが注目を集めています。
しかしながら、これらの手軽に始められるスポーツであっても、実は生涯を通じて楽しめるスポーツって以外と絞られるのも事実。
特にマラソンなどは膝や足の関節、腰などを酷使するスポーツ。一度故障してしまうと故障グセがついたりして復帰するのも難しくなってしまいます。
歳を重ねても体に無理な負担を掛けることがなくて、自分のペースで楽しむ事が出来るスポーツこそが生涯楽しめるスポーツであると思うところです。
国民的、市民的に楽しめるスポーツを挙げてみると.....
- マラソン
- スイミング
- フィットネス
- ヨガ
- ゴルフ
- ゲートボール
- ウォーキング
- 登山
- スキー
- サイクリング
など。
特に一人でも楽しめるスポーツをあげてみました。
まぁゴルフやゲートボールなどは一人ではラウンド出来ないんですけども.....。
いや、まだまだあるでしょうけれど、私の少ない頭と壊滅的な想像力で思いついたのはこれが限界です.....泣。
今回の記事は、ロードバイクは歳を重ねても楽しめるスポーツですよ!という内容のものなんですが、上記に挙げたスポーツのなかでも60代、70代になっても続けられるスポーツって以外に少ないのが分かります。
例えば、60代以降でも続けられるスポーツとなると、イメージ的にはご夫婦で楽しめるスポーツで言うなればゲートボールとか登山とかウォーキングとかになるでしょう。
スイミングも生涯スポーツとして末永く楽しむことが出来そうです。
では何故、ロードバークは年齢を重ねても続けられるのか?ですが、結論から申しますと膝や足首に掛けての負担が少なくて済むからなのです。
下記で詳しく説明していきます。
40代あたりから気になり始める体の急激な変化
慢性的な運動不足を解消するために何らかのスポーツを始めなければ....と思う方が多くなるのも、40代を過ぎた辺りからでしょうか。
やはりこのくらいの年代になると、慢性的な運動不足に見舞われ、最悪の場合生活習慣病などのリスクと隣合わせになる恐れもあります。
会社の健康診断などでメタボ判定で引っかかったり、再検査の指示を受けるようになるのも40代。
また、普段の何気ない生活の中で、40代を過ぎたあたりから突然張り出したぽっこりお腹が気になったりするのも事実。
それは日常のとある瞬間、突然のように認識するのです。
たとえば日頃履き慣れたズボンのべルトを締める瞬間、いつもの穴に入らない......。
もうこの時点で生活習慣病とも言える慢性的な肥満に陥っています。
30代前半までは基礎代謝も高いので、暴飲暴食や炭水化物系のカロリーを気にせず摂っても体に変化が訪れることはそれほど無かった筈です。
しかし、40代を過ぎると筋力の低下とともに基礎代謝も下がり、知らぬ間に摂取したカロリーを消費しづらい体へと弱っているのです。なのに、栄養の摂取は若い頃と全く変わらないとなると、その消費し切れない余計な栄養は内臓脂肪や皮下脂肪として体の肥やしとしてどんどん蓄積していくのです。
気づいた時には体脂肪率25%を超え、軽肥満判定に。
これは世の中の男女問わず起こりうる現象です。
早い方だと30代後半より気になりだす方も。
と思った管理人も、思い起こせば当時40代に突入したばかりでした....。
若かりし頃のスリムでムキムキだった体型を何としてでも維持したいと思う私ども人間が、人生で初めのてダイエットをする方が多いのもこの頃の年代と言われています。
まずは、手っ取り早くジムに通う、朝早起きしてジョギングする、ヨガに通う、自宅で筋トレするなど、いろいろなアクションに走る方も居ますが、もしもこの記事を読んでいるあなたがその当事者だとしたら、明日からまず何からやりますか?。
体に負担を掛けては意味がない
自身が運動をしなければならないという自覚に目覚めるのには、決して40代でも50代からでも遅くはないと管理人は思うのです。
現役引退から数十年が経過していて体重も数十キロ増えた状態が今のあなたの姿であるのなら、その体型をもとに一つの例を挙げてみます。
運動不足を解消するために真っ先に思いつくお手軽なスポーツと言えば”ジョギング”。
動きやすい服装、つまりジャージやシューズさえあれば、今夜からでも出来てしまうお手軽な庶民的スポーツでもあります。
しかしながら、増えすぎた体重のままいきなりジョギングをすると間違いなく膝をやっつけてしまいます。運動不足の中年男性、または女性の下半身は、ただでさえ増えた体重を支えるために日々イッパイ×2な訳です。
特に加齢とともに運動を忘れた体の筋肉量は日に日に減少しているので、しばらく使うことのなかった衰えた筋肉が故に、運動などで地面から受けた衝撃は直接膝や足首など関節部分に負担を掛けてしまいます。
この時点で「実はもう若くはないんだ.....」と自覚するのに、それほど時間は掛からない筈です。
なので、「加齢+体重増」の体でいきなりジョギングをしてしまうと、間違いなく膝、足首を痛めてしまいます。
一度膝を痛めてしまうと、その後の運動はもとより普段の生活で階段もろくに登れない下半身になってしまいかねません。
何を隠そう、私が危うくそうなるところでした。というか、それがきっかけで膝をやってしまったので膝に爆弾を抱えている状態となっており、発症から2年経過していますが今でもジョギングは控えています。
過去の私の失敗談
私は40代を過ぎたあたりで転職したのをきっかけに、日々の消費カロリーが極端に減ってしまいました。
40代までは外食産業界で働いており、店舗の運営管理をしていました。
運営管理とはよく言ったものですが、そんな管理職的立場でありながら実は極度の人手不足。特に厨房の人員が足りなかったため、現場オペレーションをこなしながら管理業務までやっていました。多忙な日々でしたがもともと調理や接客が大好きでその業界に入ったため、特に不平不満もなく業務をこなしていました。
配属先の店舗は超繁盛店で、ランチ営業だけでも常時200名以上の集客が当たり前。夏場なんかランチの3時間だけで全身汗びっしょりです。
お盆、年末年始、GWなどの繁忙期などは数日間で体重5kg減も日常茶飯事。一日当たりの消費カロリーは16時間労働/1日 で恐らく3,000kcal程度はあったのではないでしょうか?。今考えると完全ブラックですけども....笑。
当時はそんな事言っていられるような余裕もなく、とにかく必死でした。
40代で会社を辞め、独立して小規模事業者ですが経営者となりました。
会社員のときと比べると動く時間も量も減ってしまい、食べる量はそれほど変わりませんでした。
その影響でたった2年の間に体重が12キロも増えてしまいました。
焦った私は増えた体重を何とかしようと、現役時代に得意だった長距離走、いわゆるジョギングをある日突然始めたのです。
12キロ増えた体重は膝にかなりストレスを与えていたようですが、そんな事を知る由も無い私は運動不足の体にムチを打つようにほぼ毎晩走りました。
20年ぶりの運動らしい運動。
現役時代は吸っていなかったタバコ。社会人になってから20年来喫煙者であった影響もあり、心肺能力もかなり低下していました。
当然最初のうちはかなりしんどくて500mほど走っては休み、また500m走っては止まりの繰り返し。
それでも日を追うごとに立ち止まらなくても走れる距離が徐々に増えていきました。
続けること一ヶ月と少々。
走り始めてすぐ、踏み込む度に両足の膝がズキズキ痛みだすようになりました。素人ながら膝の筋肉痛のようなものなのか?と思い、痛みも軽微なものだったので無視していました。
それで我慢して走ること数日、とうとう実生活で階段を登るときにも痛みが生じるようになり、泣く泣く整骨院へ。
先生によると、筋肉が減少している状況にあって、さらに増えた体重を考慮せずにいきなり走ってしまったので、膝に負担を掛けたせいで炎症を起こしているとの事でした。
しばらくの間整骨院に通い電気を掛けてもらいながらの生活でしたが、ジョギングはしばらくやらないほうがいいとの話。
このような場合いきなりジョギングをするのではなくて、まずは減少した筋肉を取り戻すためにウォーキングから始めれば良いとのこと。
だた、すぐにでも結果を求めてしまった管理人としては、ウォーキングは運動強度も低くダイエットのためのエクササイズにしては少々地味過ぎて嫌でした。
そこで思いついたのが10代の頃にハマっていたロードバイク。
倉庫に当時のまま保管してあって、各パーツは劣化していたものの、クロモリフレームの痛みは殆どありませんでした。
そこでロードバイクに再起することを決断、現在に至ります。
結果的に現役時代よりも今まさに、”どハマり” しています.....笑。
このようなサイトを立ち上げたことからもその熱量がお分かり頂ければ幸いですが、これをきっかけに一人でも多くの人にロードバイクの魅力が伝われば良いなと思っています。
そんな訳で、世の中様々なスポーツがあるなかで管理人としては ”ロードバイク” を勧めたいところです。
但し、先述の通り70歳を超えてからのロードバイクというのは、実のところそれなりにリスクもありますので、40代50代から始められればベストと思います。
知人では60代から始められた方もいます。
ロードバイクが生涯楽しめる理由とは!?
このように運動不足の状態からいきなりジョギングするのはかなりのリスクがあります。
まだ30代くらいからジョギングをしていれば筋肉もそれほど落ちることなく出来ていたかも知れません。
しかし、ロードバイクのメリットは高い運動強度を得られるにも関わらず膝に負担が一切掛からないこと。
上半身の自重はサドルで受け止めるので膝や足首には体重や運動強度からくる負担が掛からないのは最大のメリットであると思うのです。
比較的若い年代である40代から50代からロードバイクを始めていれば、ロードバイクに必要な筋力が備わっているんのである程度年齢を重ねてもたのしむことが出来ます。
勿論、60代から始める人も少なくありません。
このように、ある程度自転車に覚えがあれば始められるスポーツであるロードバイク。
ロードバイクは初期投資がそれなりに掛かりますが、あまりお金を掛けずにやろうと思えば最低限の装備で始める事が出来ます。
それなりの価格のロードバイクさえ買ってしっかりメンテさえしておけば、10年20年乗ることは不可能ではありません。現に私のクロモリは25年前の代物です。
新しいバイクが欲しくなる事以外ロードバイクを乗り換える、または増車することなんて滅多に無いでしょう。
いろいろなロードバイクイベントやヒルクライムレースを見ていても、60代クラスのエントリーは後を耐えません。
私が地元でお世話になっているロードバイクショップの店主も2019年現在で御年68歳、まだまだ現役です。
45歳の私でもヒルクライムでようやく付いていける程の元気振りで、私は師匠と呼んでいます。
師匠を見ていて思うのは、「ロードバイクは生涯スポーツなんだな」という事実。
師匠はまだまだ現役を引退するつもりはなくて、「また新しいフレームが欲しいな」なんて先日言ってました。
そしてさらに、その68歳の師匠よりも年上のサイクリストが居て、地元のヒルクライムレースで師匠よりも高タイムを叩き出しているのです。
その年代の方柄のロードバイクもコルナゴのクロモリとかかなり凝っています。
ホント尊敬します。
44歳の私はあと30年頑張れますね....笑。
ロードバイクは年齢に関係など関係ないという事がよく分かりますね。
ロードバイクの運動強度は以外に強い!?
そんなロードバイクも以外に運動強度が高いのです。
膝に負担を掛けることなく、これだけ高強度で運動出来るスポーツは水泳ぐらいではないでしょうか?。
心肺、そして体の中でいちばん大きな筋肉である大腿四頭筋(太もも)をフルに使うロードバイクは、やっているうちに太ももの筋肉も付いていき、年齢を問わず基礎代謝を向上させる事にも貢献します。
高ケイデンス(ペダルを回す回転数が高いこと)でペダルを回せば心拍の80~100%をフルに使い切ります。訓練次第で心肺能力はさらに伸ばす事も出来ます。
いきなり高負荷を心肺に掛けるのも危険ですので、もしも始められるときはゆっくり自分のペースで始められることをおすすめします。
膝や足首に負担を掛けずに高い運動強度でトレーニングが出来るというのがロードバイクの一番の特徴であり、魅力でもあります。
ロードバイク人口がとどまるところを知らず、年々増えている背景には、このような特徴が支持されているからかも知れませんね。
スポーツバイク故の悩みも多いが
スポーツバイクの代名詞的な存在でもあるロードバイクですが、高価なロードバイク故に悩みも多いのです。
ロードバイク自体も高価なのは有名ですが、バイク自体を購入すれば終わりか?というと、実はバイク並に備品類もそれなりに掛かります。
ペダル、ビンディングシューズ、ヘルメット、ジャージ、インナー、サイクルコンピューターなどなど、上げればキリがないですが、季節に応じてジャージのチョイスも変わるので、シーズンを通して走る場合は一通り揃えるのにも数十万掛かります。
そして、ロードバイク沼にハマってしまえば、軽量ホイールやら何やら欲しくなると物欲の底なし沼になってしまいます。
各イベントやレースに出場するようになると、エントリー料から移動代、宿泊費、飲食代などなど、思わぬ出費が嵩むようになります。
それでも、充実した生活、運動不足の解消、ロードバイク仲間との交流など、楽しみも広がる一方です。
お金が掛かる以外のデメリットは無いのでは?と思うほどです。
ジムに通うのにも何かとお金も掛かりますし、それなりの時間も拘束されます。
ロードバイクにお金を掛けるというのは、言わば釣りやゴルフにも似ている....と管理人はこのブログでよく言っていますが、あまり金銭的にリスクの掛からない趣味やスポーツって、以外に飽きやすかったりします(あくまでも個人的見解です)。
そんなロードバイク沼、ほどほどにハマりながら楽しむのも良いものですよ。
ロードバイクの何が魅力なの!?
ロードバイクと一言で言っても楽しみ方は人それぞれ。
坂道をひらたすら自転車で登って山の頂上を目指すヒルクライム。
決められた起伏に富んだコースを走ってゴールを目指すロードレースやクリテリウム。
ロードバイクのタイヤを交換してダートなどの悪路でも走れるように特化したバイクで競技するシクロクロス。
夜明けから24時間から3日間を掛けて、ロードバイクで数百キロから数千キロ先のゴールを目指すブルベ。
一方で競技ではなくて、一人でのんびりとサイクリング気分で遠出をするポタリングやロングライド。
このポタリングやロングライドは、自分のペースで遠くを目指して自然を満喫することも出来るので、特におすすめです。
まとめ
生涯楽しめるスポーツ、ロードバイクについて書いてみました。
競技年齢が高いというのはこれから始めようとしている方にとっては、とてもハードルが低いのではないでしょうか?。
確かにジョギングやゴルフなど年齢を重ねても出来るスポーツもありますが、ロードバイクには自分の力で予想以上のスピードで大地を駆け抜ける魅力があります。
走り終わったあと、汗でびしょ濡れになったジャージは自分が走った功績によるもの、言わば勲章です。
これから始めようとする方は是非、当サイトでロードバイクに関する情報収集をなさる事をお願い申し上げたいところであります。
各記事でロードバイクに対する魅力を余すことなく伝えているつもりです。
それでは。