ロードバイクが人生を熱くする

高級ロードバイクと言われる価格はどのくらいから!? 個人的偏見で書いてみる

2018年12月2日

高級ロードバイクはどうして高い!?

ロードバイクと一括りで言っても、10万円のモデルから150万円オーバーのモデルまでピンからキリまで。

どうしてこうも値段に開きがでるのでしょうか?。

初心者用のエントリーモデルで考えるとフレームの素材はアルミかカーボンの選択になります。勿論、未だに愛好家が多く私も愛用しているクロモリも選択肢の1つに含まれますが、現代の初心者が1台目としてクロモリをチョイスするとは考えづらいので、今回のお話ではクロモリは除外とします。

かと言って今回のお題はあくまでも高級ロードバイクなのでアルミも却下となります。

文中でちょっとだけアルミにも触れますが、今回のお題はあくまでも”高級バイク”です。

というわけで、フレーム素材は”カーボン”ということで話を進めていきたいと思います。

 

 

ロードバイクの値段を決める要素

ロードバイクを購入する際には、全てのパーツが揃っていて購入後にすぐに乗れる状態の ”完成車” 、そしてフレームセット(フレームとフロントフォーク、シートポスト付属)をバラで購入し、自分の好きなコンポーネント、ホイール、サドル、ハンドル、ハンドルステムを別途購入して組み立てる ”バラ完”(ばらかん) という2つの選択肢があります。

バラ完については中~上級者が購入する選択肢の1つであり、それぞれのパーツの知識も必要となるので初心者向きとはちょっと言えません。

しかし、選択肢としてはアリです。ロードバイクに詳しい知人やアドバイザーなどが身近に居れば、バラ完のほうが自分の理想に近いバイクが組める可能性が高くなります。

 

完成車ロードバイクの価格を決める要素は主に4つ。

①フレーム材質
コンポーネントランク
③付属ホイール
④付属パーツ

この4つに何が使われるかによって、完成車、バラ完の値段が変わっていきます。

 

①フレーム素材について

フレーム材質についてはアルミかカーボンか?という話になりますが、カーボンと一括りで言っても種類(ランク)が多々あります。

炭素繊維を造形してフレームを作り上げるカーボンですが、世界的にも有名な日本の企業 ”東レ” を見てみても、カーボン素材はT600からT1200などのランクがあって、数字が大きくなればなるほど強度に優れていて軽いということになります。なのて、T600とT1200のカーボンで作ったフレームの値段は月とスッポンの値段になります。T1200はフレームだけでも100万を優に超えてしまいます。

このTの後に続く数字の意味は引張り強度の強さ?というか、素材自体のしなり?、らしいんですけれど、私もカーボンのことを詳しく書いている専門のサイトにお邪魔して理解しようとしましたが、さっぱり意味がわかりません...汗。これでも工業高校の機械科の出なので、金属の引張強度とかねじれ試験などを3年間実習でこなしてきましたが、当時(30年前)はカーボン素材自体が夢の素材でしたので、触ることすらありませんでした。

なので、カーボン素材については、数字が高くなればなるほど高級でいい素材なんだな~程度の理解で宜しいのでは?と思います。少々乱暴な解釈ですみません。

アルミフレームについては、各自転車メーカーによって技術の差が出やすいという事ですが、それでもカーボンに比べたら安価に完成車をリリースすることが可能です。アルミフレームで定評のあるメーカーは、台湾のGIANT、メリダ、アメリカのキャノンデール辺りでしょうか?。

ただ、今回の記事は、高級ロードバイクと言われるバイクは金額的においくらから?というお題ですので、残念ならがアルミフレームは圏外となりまし。

 

②コンポーネントについて

わたくしはカンパニョーロのホイールユーザーでもありながら、コンポーネントは熱狂的なジャパニーズブランド Shimano派 ですので、ここではシマノのコンポーネントを題材とさせて頂きます。

シマノのロードバイク用コンポーネントの現行モデルのランクとして高い順に

  1. DuraAce 9070系(Di2)
  2. DuraAce R9100系
  3. ULTEGRA 6770系(Di2)
  4. ULTEGRA R8000系
  5. 105 R7000系

と、上記のような系図となります。

勿論、廉価版のSORAとかTiagraとかもありますが、今回記事の範囲外とさせて頂くので言及は避けます。

高級ロードバイクに付属するコンポとしてみれば、やはりアルテグラ以上でしょうか?。105のコンポとしての完成度やコストパフォーマンスについては、やはり世界一という実力は使ってみれば分かります。が、そんな意味でも今回の趣旨から外れます。105をけなしている訳ではありません。私も初代105(1050系)からR7000系までを使ってきた105ファンでありユーザーの一人でもあります。

 

 

③付属ホイールについて

最近の50万円以内の完成車に付属されるホイールは、お世辞にも良いもの.....つまり高性能の軽量ホイールが付属されるというのは稀です。私が完成車に考えるデメリットはこれだと思います。

ロードバイク沼にドハマりすれば遅かれ早かれホイールは買い換えることになります。冒頭で示したとおり、近年の40万を超えるフルカーボンロードバイクであっても、付属されるホイールはシマノのRS330(RS010の後継)だったり、フルクラムのレーシング7だったりと、実勢価格2万円前後のモデルが多いのです。

なので、高級ロードバイクの部類に入るであろう40~50万円の価格帯の完成車モデルに対して、付属のホイールが価格に影響を及ぼすか?と言うと、そうでもない事が分かります。

それだけ、カーボンフレームが高いのでホイールに回すコストを抑えている、または、40~50万のモデルを購入する人はいずれ軽量ホイールに履き替えるであろうと考えるメーカーの策略でもあると考えます。どうせ1年以内に軽量ホイールに履き替えるんだったら、完成車を1万円でも安く購入したほうがユーザーにとってはメリットが大きいです。

 

 

④付属パーツについて

完成車に付いてくる付属パーツには、ハンドル、ステム、サドル、バーテープなど。ペダルは100%別売りです。

高級バイクでも60万オーバーのものはハンドル、ステムもフルカーボンの場合が多いですが、40万クラスの完成車の場合はアルミ素材が使われることが多いです。

私は2018年モデルのサーベロS3をバラ完で組みましたが、ハンドルとステムをサーベロの純正にしようとしたところ、カーボンハンドルが3万円、カーボンステムが5.5万円だったので断念した経緯があります。

ステムだけでで5.5万って......。結局ステムだけは純正に拘りたかったので、サーベロ純正のアルミステム1.5万円で妥協しました。バラ完と言えども、純正マークが入っていないと嫌だなぁ~という抵抗がありました。

 

結論

で、まとめますが、高級バイクと割れる部類はフレームセットで約40万円、完成車で60万円超えのモデルあたりからが高級バイクという部類に入るのでは無いでしょうか?。

あくまでもわたくし個人の見解です。

フレームセット40万円でバイクを組もうとすれば、

  1. アルテグラ  15万円
  2. ホイール   5万円
  3. ハンドル   3万円
  4. ステム   1.5万円
  5. ペダル    1万円

で25万をこえるので、完成時の総額は60万を超えます。

このフレームセット40万あたりのカーボンフレームの材質をみても、ピナレロやTREKあたりを見ると最低でもT700以上のものを使用しています。

先程のサーベロのステムの話でもありあしたが、アルミステムであれば15,000円なのにカーボンステムで50,000円という価格の開きに唖然とした私ですが、だからこそ完成車で100万を超えるロードバイクが存在するのも頷けます。フレームセットにDuraAceのDi2を組んで、カンパニョーロのボーラウルトラを組んだだけで100万円を超えます。

だから高いロードバイク完成車というのは、それだけ細部に至るまで妥協しないでこうきゅな部品を使っているという事になるわけですね。

我々ホビーライダーにはご縁の無い話ではありますが、やはりホビーライダーであればステムのように部品選びのどこかで妥協せざるを得ない状況に追い込まれます。

少ない予算で、自分の用途にあったロードバイクを作るためのパーツ選びもそれまた面白いんですけどね。

乱文失礼しました。

それでは。

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