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カンパニョーロZONDAのレビュー ZONDAはタイムを縮められるのか!?

2018年12月5日




目次

2018年シーズン開幕の頃

カンパニョーロ ”ゾンダ” の実力を問うレビュー記事になります。

ちょっと長い記事になると思われますので、結果のみ知りたい方はこちらへジャンプしてください。

「ゾンダの実力を問う前に自分の実力を上げろ!」という声が聞こえてきそうですけれど、その辺はご愛嬌という事で.....。

 

2018年シーズン初頭、当時は一台しかないNISHIKIのクロモリロードバイクに、Shimanoの鉄下駄(RS010)の組み合わせでヒルクライムレースに参戦していました。

貧脚プラスバイクも重い、ホイールも重い、自分も重い、軽いのは本人の気持ちだけ!?という状況でしたが、レースに対しての気持ちはしっかりと持っていました。

トレーニング不足、喫煙、肥満、結果ヒルクライムレース 全3戦は散々たる結果に終わっています。

 

バイクやホイールなど機材のせいにするのもちょっとナンセンスなんですが、20年のブランクを経て本格的に走り始めたのが2017年からなので、まだまだ体が出来上がっていない状態なのでした。

今年(2018年)のヒルクライムに関してはもともと自分の実力を調べるための出場のようなものだったので、大いに参考にはなりました。

 

そんな中での今年(2018年)のヒルクライムレース3戦目。

岩手県最大の難所となった八幡平ヒルクライム。

レースの2週間前、練習走行で走った際も貧脚振りを遺憾なく発揮し、予想を裏切らず最後のほうであろうタイムを叩き出します。

さすがに獲得標高1,000m超えのヒルクライムだったので、「鉄下駄+鉄バイク」では厳しいと判断。

レースまでの2週間の間に軽量ホイールとフィジークの軽量サドルを新調することにしました。

ゾンダ購入に至った経緯をドキュメント形式でお伝えします。

 

 

鉄下駄でどこまで通用するか!?

2018年9月に行われた岩手県の八幡平ヒルクライムレースに向けての練習走行時にZONDAの購入を決意した訳ですが、それまでの経緯をちょっとだけ説明します。

 

八幡平アスピーテラインを登るコース。

距離:19.1km

最大標高差:1,083m

獲得標高:1,134m

平均斜度 全体:5.7%
     上り:6.8%
     下り:4.4%

既に終わったレースですのでリザルトも出てますが、エキスパートクラスのトップタイムが54分09秒。速い!。

私の脚での予測タイムでは1時間50分程度なんですけれども....。

 

レース前、取りあえず試走のために八幡平に向かいました。

で、鉄下駄鉄バイクでの練習走行時のデータがこちらです。

今年の私の実力ではこれが精一杯。

バイクの性能も去る事ながら、ホイールはShimano RS010での練習ライドでした。

記録は1時間51分。

STRAVAで参考値として表示される平均パワーでは139Wでした。

パワーメーターは持っていません。

平均斜度も登りで6.8%です。勾配はスタート直後と中間地点が特にキツいので、スタートから頑張りすぎると脚が一気に無くなってしまいます。

練習走行でかなりの疲労感を感じて同時に危機感を感じた私。

流石にクロモリのバイクではいつまでも戦っていられないと感じます。

新しいバイクの購入計画も出来ていたのですが、なにぶんレースはあと2週間後。慌てて注文したろころで納車は間に合いません。

もちろん、ロードバイクなんて衝動買いで買うものではありませんし。

なので、せめてホイールだけでも.....という事で、ゾンダを即買いすることにしました。

 

 

 

カンパに換装

Wiggleで注文するとレースまでに届くのかどうか不安でしたので、取り敢えず今回はAmazonで購入しました。

とにかく軽量化したい。

私のクロモリバイクはサドルバッグ等フル装備で10.7kgでした。

目標は10kgを切りたいというところ。

RS010の重量は前後で2kg。ゾンダのカタログ値重量は1.56kgなので、ホイールだけで約500gの軽量化に貢献できます。

 

 

でも、目標の10kg切りまであと200g足りない。

サドルバッグを下ろしてもそのくらいにはなるでしょうけれど、もう一声という事でフィジークのサドルも衝動買いします。

VeroのPlush VL3147からフィジークのアリオネに換装します。

 

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 Vero Plush VL3147

 重量 : 417g

 

 

 

 

 

 

Fizik ARIONE R3 Kiumレール

重量 : 205g

 

 

 

ご覧の通り、フィジークの重量は1/2でした。これほどわかりやすい軽量化があるでしょうか?。

お尻にフィットするかどうか?という不安も拭いきれませんが、評判のよいフィジークなのでそこまでの心配はありませんでした。

 

 

レース前の調整と軽量

で、レースの日にまで間に合わせてホイールを組みました。

スプロケは アルテグラR800011速 11-28T の一択です。

実際にはスプロケも105からアルテに交換する事になるので100g程度軽くなっているはずです。

11-32Tも試して見たかったんですけど、試走している時間も無かったので無難にいつもの11-28Tにしておきました。

 

そして、レース日前に車体を軽量しましたら、何と9.9kgでした!!。

目標達成です!。

 

 

レース前のZONDAの試走

一応レース前に試走も兼ねてゾンダで走ってみた第一の印象は、”漕ぎ出しが軽い”ことがまず一点。

漕ぎ出しのクランク1回転目が軽すぎるので、かえって拍子抜けしてしまいます。

そしてギアを上げていきながらさらにスピードを出していきます。

風向きを考慮しない普段の巡航速度が30km/hだとすると、何もしなくてもプラス33km/h程度は出ている印象です。

プラス5km/hとまでは行きませんでした。あくまでも”巡航”です。サイコンや速度を意識せずに前だけを向いて無理のないペダリングで平坦地を暫く走り、サイコンを見た時に、大体プラス2~3km/hは速度が上がっているという印象です。

方向転換し、田舎の田んぼみちの直線に差し掛かると向かい風に遭遇します。以前であれは躊躇したようなそこそこの強さの向かい風でしたが、鉄下駄のときのような強烈な抵抗がペダルにありません。

向かい風なのでキツイといえばキツイんですけど、それでも前にグイグイ進みます。

そして、フロントのフォークから ”フォ~~ン” という風を切る音が聞こえます。

エアロフォークが風を切るという噂を聞いていましたが、向かい風の時にそれはよく分かりますね。

フォークが風を切るので独特の音鳴りが発生するのでしょう。風向きとか風の強さとか速度とか色々と条件があるんでしょうけど、風切り音が聞けたのは1回きりでした。

これで八幡平も高記録バッチリかな?。

 

 

カンパニョーロ ZONDA の実力を問う

レース当日

満を持してレース会場にクロモリバイクとゾンダを持ち込みます。

実際にコースを走ってみないと何とも言えませんが、試走ではそれなりの手応えがあったので僅かでも練習走行よりもタイムが縮まればとりあえず満足とします。

目標は5分位短縮できれば....。

練習走行が1時間51分でしたので、1時間45分でフィニッシュできれば目標達成とします。

 

<結果>

レースの結果はこの通りです。

記録は1時間47分49秒

練習ライドが1時間51分24秒でしたので、

3分25秒の短縮でした。

2週間前の練習ライドからそれほどガンガントレーニングもしてないですし、むしろ疲れを残さない軽めのライドを心がけていたので、この2週間で付いた実力でのタイム短縮は考えられません。

なので、この3分25秒は明らかにZONDAを履いたことによるタイム短縮と考えてもいいと思います。

激坂が続くアスピーテラインでしたが、練習ライドと比べると確かに脚に来るタイミングが若干遅れて来ました。

鉄下駄の平均速度よりもわずかですが0.2km/h上がっていたようです....笑。

でも、タイムを縮めるという事はつまり、平均速度を上げなければならないので、たかだか0.2km/hでも笑い事では済まされません。それもこれもゾンダのおかげですけどね。

私の貧脚ぶりを助けてくれました。

このレースの直後のフルカーボンのロードバイクを注文することになったので、クロモリでのヒルクライムレースはこの八幡平で走り納めという事になります。

ちょっと寂しい気もしますが、今後はフルカーボンでさらなるタイム短縮の宿命を背負う事になるので喜んでも居られませんが....。

そして、レース前の試走では気づかなかったのですが、フィジークのサドルのフィッティングがイマイチで、レース後大臀筋を痛めてしまいました。

その後のライドで微調整をした結果、以前よりも2cmほど前に出した状態でセッティングしていたので坐骨に負担が掛かっていたようでした。

このようなポジションを伴う変更は事前にしっかりと走り込んで修正しておかなければなりませんね。

反省材料が増えました。

 

 

 

ホイール交換に掛かる費用

総評として、ゾンダに交換した事で距離19km、獲得兆候1,100mのコースに対し、約4分のタイム短縮が出来ました。

今回のゾンダの交換に掛かった費用をまとめます。

パーツ名称 品名 単価×数量
ホイール カンパニョーロ ZONDA C17クリンチャー 55,470 ¥55,470
チューブ パナレーサーチューブ R'AIR[W/O 700×23~28C仏式ロングバルブ(48mm)]TW723-28LF-RA 1,297×2 ¥2,594
タイヤ コンチネンタルGrandprix4000SⅡBk-Bk skn fd 700×25C 5280×2 ¥10,560
リヤ スプロケ Shimano Ultegra CS-R8000 11S 11-28T 6750 ¥6,750
    ¥75,374

 

※いづれも2018年9月時点での某ネットショップでの価格です。

価格は変動になる可能性がありますので、ご参考程度にお願いします。

追伸、今あるホイールからの交換の場合、そのホイールに付属のタイヤ、チューブ、スプロケを使用する場合は、基本的にはホイールのみの金額でOKです。

 

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ただ、自分でやる場合は、スプロケ回し工具とスプロケ用グリスが必要になります。

 

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もしも、納品までに1~2周間程度時間が掛かっても安く仕入れたい場合は、海外通販サイト Wiggle を使いましょう。

 

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まとめ

カンパニョーロ ゾンダのレビューを書いてみました。

軽量ホイール自体が約6万円もすると、購入には流石に躊躇してしまいますが、6万円の出費でヒルクライムで4分のタイム短縮に貢献しています。

自分の実力で4分のタイムを短縮させるというのは相当な走り込みが必要ですが、結局速い選手たちはみんな交換しているのです。

初心者を含めるホビーライダーは、軽量ホイールに交換することで初めて、トップの選手たちとの実力差はあれど対等に戦えるお膳立てが出来るというものです。

軽量ホイールでよいライドが出来る事を願っています。

この記事が皆様のお役に立てられれば幸いです。

それでは。

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