目次
今期に賭ける想い
昨年のシーズンオフ前に新機材である人生初のカーボンバイクを投入した私管理人。
今でこそ当たり前のカーボンフレームですが、20年前からクロモリオンリーで走ってきた管理人にとっては大事件なのです。
2018年9月に購入したので、今シーズンのレースでは使用出来ないだろうと思っていた矢先、辛うじて一つのレースだけ新バイクで走る事が出来ました。
宮城県石巻市で行われた牡鹿半島ファンライドというヒルクライムとファンライドが一つになったイベントでした。
突然の開催!?だったようで、隣県でもありながら友人に薦められて急遽参加を決意したのでした。
カーボンフレームの恩恵と性能を十分に試す事が出来た反面、周囲からは「せっかくだからディープホイール履かせたいよね~」というリクエスト的アドバイス的なものを頂戴していました。
昨年最後のヒルクライムレースは、レース日の1ヶ月ほど前に購入したZONDAという組み合わせで走っていました。ZONDAであっても貧脚の私にとってみればとてもよい軽量ホイールであり、ZONDAを履いて新調したカーボンバイクに乗った結果、それまでの自己記録を塗り替える事が出来たのです。でも、これは勘違いであって、自分が速くなったのではなくて機材とZONDAのお陰だと思っています。
ただ、ZONDAを購入した理由は、以前から乗っていたクロモリで主に使うためだったので、カーボンフレームのほうにはどうしてもカーボンのディープホイールを履かせたかったのです。
カーボンバイクにディープホイールを組もうにも、バイク自体を購入した昨年は既に莫大な予算オーバー。
なので、趣味でやっているアフィリエイトで稼いだ資金を今シーズンに履くカーボンホイールのためにコツコツと貯めて大事にとっておいたのでした。
昨年末からどのホイールが良いか物色していましたが、個人的には周囲の人が履いているホイールは履きたくないという拘りがありました。
考え過ぎかも知れませんんが、ロードバイクの世界って真似した真似されたという細かい事を以外と気にする狭い世界のような気がしてなりません(個人的見解です)。
はっきり言って気にし過ぎですよね.....。
ロードバイク購入に関しても、ピナレロのGANを買おうと思っていた矢先、知り合いのSTRAVAの画像にピナレロのバイクが写っているのを発見してしまい、あえなくピナレロは断念しました。
結果、周囲で誰も乗っていないサーヴェロで落ち着きました。
自分に50mmのディープリムは必要なのか!?
カンパニョーロのBora One、フルクラムのレーゼロカーボン、デュラエースのC40など、予算は10万円から16万円の間で検討していました。
知人に薦められたことで購入意欲に火が付いたディープリムとは言え、僭越ながら自称貧脚クライマーである自分に50mmのディープリムなんぞ本当に必要なものか?
そもそもヒルクライムを好んで走る私にとって、実際のところディープリムなんて買ったってただの宝の持ち腐れに終わってしまいそうです。
50mmハイトのディープリムの恩恵に預かれるのは、直線などでの空気抵抗を減らし巡航速度もしくは最高速度を上げる時な訳で....。
坂道をえっこら上がるには、1gでも軽いほうが良いに決まっている。
だとしたらヒルクライムレース時のホイールの選択肢で言えば、よぽどZONDAのほうが理に適っています。
でも、ディープリムって、やっぱりカッコいい!。
本来の使用用途からは外れてしまうかも知れないけれど、ヒルクライムレース時以外であれば使用する価値は十分にある訳だ。
でも、せっかく高いお金を出して買うのだから、練習でもファンライドでもレースでも使えるような軽いセミディープ的なカーボンホイールがあれば、まさに一石三鳥四鳥.....。
軽いという軽量ホイールに対しての限界重量は、やはり1,600gでしょうかね?。
って勝手な妄想タイムに入ります。
先述の通り脳内会議の結果、願わくば38mmから45mm程度のセミディープであれば、重量もかさばらずヒルクライムでも使用出来るのでは?という見解で落ち着きます。
このリムハイトに関しては、ロードバイク系の他のサイトの皆さんも似たような事をおっしゃってました。
ディープリムでヒルクライムもやりたければ、50mmは重すぎるからせめて40mm前後....という意見はとても多かったです。
なので38mm以上50mm未満ということでホイールの物色に入りました。
まず候補に上げたのは、CRCやWiggleなどで取り扱っているPrimeのPR50-SEというモデル。
PrimeはもともとCRCのオリジナルブランドのようですが、購入者さんの情報ではなかなかの評判のようでした。
で、2018年の年末から2019年の年始にかけて、頻繁にセールをやってました。
カーボンホイールながら6万円代で購入出来る優れたホイールです。重量も1,600gを切っていましたのでまさに狙い目です。
ただ、値段が値段だけにあれこれと性能を求めるのは愚の骨頂なので、とりあえずカーボンディープが欲しいという方にはおすすめなんだそうです(某ネットの情報)。
しかも、セールでは上記画像の通りコンチネンタルのGP4000SⅡとチューブがⅡ本づつ付いて60,000円を切るのです!破格です。ホイール自体は40,000円台という事になりますね。
が、迷っているうちに、2018年で廃盤になってしまいました。
類似品で現在はPR-50V2(下記画像)という商品が出ていますが、ホイールに派手さを求めてしまう自分にはちょっと地味だったので却下しました。
Prime - RR-50 SE カーボンクリンチャーホイールセット
ディープリムが欲しい場面って以外と多いのです
しかし、一年中ヒルクライムばかりやっている訳でも無いし、市内のサイクル協会主催のロングライドイベントも年に2回あるし、出来る事ならそのイベントなどでも使いたい.....。
しかも、岩手県は2019年は栗駒焼石ライドイベントもありますので、ファンライドイベントだらけなのですよ!。
イベント時には、皆様ここぞとばかりにバイクを仕上げて来ますので、まるでNEWモデル・NEWパーツの発表会のようです。
だから自分も....という訳ではないのですが、昨年の100kmライドイベントで走った10km以上の直線がものすごくキツかったのを覚えています。
100kmイベントでも獲得標高は1,500mを超えるので、そこそこのヒルクライムもありありです。
昨年はクロモリ+鉄下駄で走ったのでキツかったのは無理も無いことなんですけど、自分より経験の少なそうな若いお兄ちゃんがカーボンバイクにカンパのホイールで颯爽と登場し涼しげに乗ってたりすると、どうしても悔しいわけですよね.....。
追い越し際にディープリムがウォンウォンと独特のうなりを上げていかれた日には.....
※貧脚ですけども......
って心の中で呟いていました。
完全に見栄ですよね....。
ついでに言わせて頂くと、我が地元の岩手県最大規模のヒルクライムレースである ”きたかみ夏油高原ヒルクライム” のコースの半分は平坦地です。
平坦と言っても若干1~2%の勾配が付いていますが、スタート直後である序盤の6kmの平坦で置いてけぼりをくらうとアウトです。後半の平均勾配6~7%の山岳セクションでなんて絶対に追いつけるはずもありません。
表彰台とかトップ争いが出来るような器では決してない、強いて言えばビリ争いをするほうですけど、やはりホイールの性能や特性に助けてもらえるのであれば助けて欲しいというのが本音です。
自分のスキルやトレーニング不足はそっちのけで、言い訳の大半を機材のせいだけにはしたくない....という都合のいいヤツです。
そんな時にもディープリムは性能を発揮してくれる事でしょう。
いやいや、でもバイクは見た目も大事!。貧脚だけど。じゃなきゃバイクを買う時にメーカーやフレーム形状、カラーリングなんて吟味しないはずですよね。
”本当に欲しいものを買わないと大事にしない” という自負もあります。
先程紹介したPrimeのPR-50V2も良いんですけど、私の弱点はダウンヒル。超ビビリでダウンヒルでの最高速度は条件のいいところで最大60km/h。
日頃は40km/h出しただけで悲鳴を上げています(心で....)。そのくらいのビビリです。
イメージ的にはブラケットポジションでずっとブレーキレバーを握りっぱなし状態です。
八幡平ヒルクライムでは、レース後麓に降りるまでの約20kmの区間の2/3はレバーを握りっぱなしです....笑。
そんな自分がカーボンホイールになんぞ乗ってしまったら、一発でカーボンいってしまいますよね...。
なので、カーボンホイールに求める無茶とも思える条件として、ブレーキトラックがアルミであることを挙げてました。
この条件を満たすのはカンパのBULLET ULTRAかデュラエースC40あたりですが、バレットはリムハイトが50mm、前後ホイール重量が1,800gを超えるのでスプリントは良いかも知れませんがヒルクライムには不向きです。
デュラエースも性能的には申し分無いのですが、デザインが地味なので却下。
私が拘ったのは、下記条件です。
- クリンチャー
- 25Cが履ける
- ブレーキトラックがアルミ
- デザイン派手!
- バイクとのマッチング
- リムハイト38mm~45mm以内
- 予算150,000以内
- 重量1,600g以内
- 周囲で誰も使っていないホイール
結構無謀とも言えるわがまま条件ですね.....笑。
まぁ、素人に毛が生えた人間の要求ですから.....。
こんな要求に答えてくれるホイールがあったら大笑いしてやりますよ!、そして即買いします。
この条件で昨年末からWiggleやCRCを彷徨うこと数ヶ月。以前からデザイン的に気になっていたとあるホイールが目に入ります。
FFWD カーボンF4クリンチャーに決める
モデルイヤー | 2018モデル |
リムハイト | 45mm |
ブレーキトラック素材 | アルミ |
リム素材 | カーボン |
タイヤのタイプ | クリンチャー |
重量 | 1,690g |
Wiggle実売価格 | \130,000(2019.02現在) |
FFWDことFast Forwardはオランダに本拠地を置くカーボンホイールを得意とするホイールメーカーです。
ホイールだけを拘って作っているホイール専門メーカーでもあり、ツール出場のプロチームにも機材を供給しているメーカーなので性能と信頼性も折り紙つきです。
メーカーについては後日詳しく書いてみたいと思うところですが、このFastForward(以下FF)のF4というモデルが自分の要求に殆ど当てはまっていたのには驚きを隠せませんでした。
これほどまでに自分の描いた理想像にマッチするホイールが今まであったのかどうか?というような衝撃的な出会いでした。
というか、前から目を付けていたんですけど、カンパ勢とにらめっこしてたのは事実。
そんな中で唯一気になったのが重量。1,690gとZONDAよりも100g重い計算にはなりますが、アルミクリンチャーとカーボンのディープを一緒にしちゃいけないのでこの辺はご愛嬌とします。
実際にディープホイールに軽さまで求めてしまうと、価格的にも20万を超えるモデルとなってしまいます。
プライスポイント的にはやはり15万前後ではないかな~と個人的には思うのですが。
ディープクリンチャーはその構造上の問題からも、どうしても重量が嵩んでしまうのは当然です。カーボンであってもです。
それ以外の項目、特に重要視していたブレーキトラック面がアルミ製となっているので、長いダウンヒルでブレーキ掛けっぱなしでもカーボン変形などの心配がありません。ブレーキシューもそのまま使えます。
リム外幅も22.4mmなので25Cも問題なく履けます。そしてクリンチャー。どうも私はチューブラーには手が出ません。出ませんというよりは出せません。パンクが怖いです。
このFFというメーカーのホイールですが、以前からとても気になってました。
まず、黒・白・赤のカラーリングがカッコいい!。F4以外でも白黒も選べますが、サーヴェロS3に組み込む事を考えるとフレームのカラーと同じ方が統一カラーでカッコいいかな?という安易な理由です。
しかしながら、ネットではあれやこれや叩かれているとかいないとか.....。
カーボンホイールの出始めのころも当然のようにFFのホイールは出回っていたようですが、ヤフオクなどでディープカーボンホイールを検索すると以外にもFFの中古が出てくるのです。しかし、その殆どは”ブレーキ面が熱により変形”との表記。やはり当初の頃は苦労していたのが伺えますが、それを買わされたユーザーもたまったもんじゃないですよね。
カーボンホイールに対しての信頼性が薄いのであれば、黙ってアルミホイール最高峰のレーゼロとかバレットとかシャマルとかが選択肢に入ってくるのでしょうけれど、ディープリムにさえ拘らなければ個人的にはアルミのほうが安心して乗れます。
もしも、このFFで失敗したとなれば、二度とカーボンホイールなんて怖くて買えなくなると思います。
そしたら、その時は黙ってフルクラムのレーゼロ買います。
これにこれがハマったら....とか妄想してニヤけてますが....。
半年掛けてローンを払い切る予定です....笑。
まとめ
ちなみに今回はWiggleさんにお世話になりました。
以前、だいぶ前ですが何度か使ったことはありましたが今回久々に海外通販のお世話になりました。
2/18に注文しましたが、予定の納品日は3/1頃だそうです。
東北はまだまだ走れる状態ではないので、ホイールを組む時間的余裕はたっぷりとあります。
現に、まだスプロケ頼んでません。
昨日、下記の記事をUPしたのですが.....
鉄下駄のShimano RS010にはR5600系105の11-28T、
ZONDAにはR8000系アルテグラ11-28Tが組んであります。
これでいて、FFにもアルテの11-28Tは無いでしょ....という話になってます。
という訳で、現在FF用にスプロケを吟味している最中でして、ギア比から走るシチュエーションなどを妄想しつつ最適なスプロケを検討中です。
恐らく、11-25Tに落ち着くと思います。
実際に11-28Tでも勾配10%でもギア3枚は残っている状態を考えると、FFでヒルクライムをしたとしても11-25Tでも十分に登りきれるのでは?と考えています。
FFが到着したら、組み込みからインプレッションまでレビューしたいと思います。
それでは。