雑記

公道を走るクルマとロードバイクの共存 お互いの立場と安全について考えてみる

2018年12月23日




目次

ロードバイク乗りにとってのクルマ

高校生以外の社会人であれば大概の方は自動車免許を取得していると思いますが、今日はそんなクルマとロードバイクの相関関係についてのお話です。

ロードバイク乗りは社会に出てクルマの免許を取り、それでもトレーニングやレース、イベントのたびにロードバイクにも乗ります。

クルマからすると一見邪魔に思える自転車群(ロードバイク含む)ですが、ロードバイク側からするとクルマやトラックは脅威以外の何者でもありません。

今日はそんなクルマとロードバイクの双方の立場に立って、お互いの立場を理解するための哲学を語ってみたいと思います。

 

 

ロードバイク乗りから見るクルマの脅威

ロードバイクは軽い車体と細いタイヤ、そして独特のドロップハンドル形状によって前傾姿勢でライドすることで極限まで空気抵抗を減らし、時速30~30km/hでの巡航が可能な自転車界の最高峰バイクです。

そんなロードバイクが交通量が多くかつ狭い路側帯の国道などをロードバイクで走っている時、クルマやトラック、ダンプなどの追い越しに遭遇したときは全身に緊張が走ります。

 

私は東北の片田舎に住んでいるので国道を走らずとも山岳地帯に出向いて練習する事も出来るんですけど、やはり交通量の多い国道を走らなければならない時と場合もあります。

そんな時にトラックやクルマの幅寄せやクラクション攻撃を喰らう事も度々ありました。

実際にそれで事故に巻き込まれれば怪我や生命の危険もつきまとう訳ですが、クルマのドライバーからすればそれどころでは無いのでしょう。

クラクションを鳴らすという行為はあからさまに「邪魔」のサインであるというのが分かる一方で、ロードバイク側としても「邪魔をしてしまってゴメンナサイ!」とか「ドライバーの皆様、ご迷惑をお掛けしています」という気持ちで走っているのですが、その気持をクルマに伝えるのは難しいです。

親切な運転手さんや自転車に理解のあるドライバー、また明らかに「この人もしかしてロードバイク乗り!?」っていう人って、追い越し時に何となく分かったりします。

ロードバイクのドロップハンドルは以外にハンドルさばきが難しい部類のハンドルです。基本的にハンドルの切り角で曲がるママチャリシティーサイクルと違い、バイクをバンクさせることで方向を変える事に長けているロードバイクはハンドルで方向を微妙に変えることが苦手です。狭い国道でクルマの通行の邪魔にならないようにと目一杯路肩ギリギリで走ると、細かい砂利のタイヤが蝕まれてさらなる危険が伴います。車道と歩道の段差にタイヤを取られると転倒の危険もあります。まさに手に汗握ります。

私もロードバイク乗りであってドライバーでもあり仕事で毎日クルマも運転しますので双方の立場、公共の道路を走る際の双方の気持ちも分かります。

願わくば、交通量の多い全ての国道に広い路側帯、または自動車専用道路があったなら、この上ない幸せなのですが、この狭い国道の日本では絶望的な願いです。

自転車も軽車両あり法律で車道を走る事が認められています。しかしながらクルマとは構造もスピードレンジも立場も違いすぎます。

そんな速度域が違うもの同士が車道を走るのですから”トラブルが一つもない”というほうがおかしい話ではあります。

双方が、双方の立場を考えて安全に走る必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

クルマのドライバーからみるロードバイクの脅威

一方のクルマのドライバーから見るロードバイク乗りはどのように見えるのでしょうか?。

私は毎日仕事でクルマを運転します。

高校生の通学やおじいちゃん、おばあちゃん、お母さんの自転車をクルマで追い抜く事もしばしば。

勿論、シーズン中の晴れた日にロードバイクも遭遇します。

自分自身もロードバイク乗りで日頃からドライバーの皆様にはご迷惑を掛けている立場にあるので、少なからず自転車の気持ちになって自転車の安全を最優先に考え追い抜きをしています。

しかしながら、全てのドライバーがそうか?と言うと疑問が残ります。

このところマナーの悪い「あおり運転」がニュースで取り沙汰されていますが、そのような悪徳ドライバーが一般道でロードバイクに出くわしたらどうなるか?と思うといたたまれない気持ちになります。

交通事故では自転車のひき逃げも起こっている現実を鑑みると、ドライバーとしてもっともっと考えなければ、注意しなければならないと考えます。

特に突然の進路変更をするお年寄りにも度々遭遇します。後ろの安全確認もせずに急に反対車線に斜め横断をしようとする。ヒヤッとして急ブレーキを踏みます。もしも接触していたら大変なことになります。

若い頃はこのようなお年寄りに対して「怒り」しか覚えませんでした。いくらドライバー側が気をつけていても予期せぬ動きをされてしまっては、どんなに性能の良いクルマ・タイヤを履いていたって対処出来ない場合だってあります。

 

 

とあるロードバイクイベントでの出来事

とあるロードバイクのロングライドイベントの中での出来事。

地元のサイクリング協会主催のロングライドイベントに約30名が参加しました。

国道、県道を含めて距離約110km、獲得標高1500mを6時間で走るイベントでした。交通量もまばらな海岸線を走っていた時の事。メルセデスのオープンカーが後ろから迫っていて速度超過と思われるスピードで我々に近づいてくると同時に、けたたましいクラクションを鳴らしながらの危険な追い越し。クラクションは「ピッ!」という注意喚起というレベルではなく、「ピィ~~~~~~~~~ッ!!」と20秒ほどの長~クラクションでした。追い越し際に窓を開けてこちらに向かって何かしら騒いでいたので、明らかに邪魔でイライラが募った様子が伺えました。 地元とはかなり離れた他県ナンバーでした。

30台のロードバイクが連なっていた訳ではなく、かなりの距離を取って2~3台の班に分かれて走っていたので、それほど交通の迷惑を掛けているという自負もありません。ましてや、追い越し車線が続く交通量の少ない県道です。追い越そうと思えばすぐにでも追い越せる道路です。多少なりとも迷惑を掛けているのは分かっていましたが、何もそこまでしなくても....と思ってしまいます。

我々もロードバイクに乗っている時は交通の迷惑を掛けているという後ろめたさも抱えつつ申し訳ない気持ちで謙虚に走っているつもりでも、それを一般のドライバーに理解してもらうというのはとても難しいことであり、その意志を伝える事も出来ません。

こうして自分のブログを通じてその気持を少しでも多くのドライバーさんに分かってもらいたいと思いつつも、私のこのブログの微々たるPVなんて、お恥ずかしながらたかが知れてます。

ロードバイクとクルマが共存出来るような道路であってほしいと思う一方で、ロードバイクもまたマナーの悪い走行をしないように、自分の立場をわきまえて公共の道路を利用しなければならないと感じます。

 

 

まとめ

国土の狭い島国日本。

自転車とクルマがお互いに安全で且つ共存共栄が出来るような環境整備というのは難しいのかも知れません。

お互いがお互いの立場を尊重しつつ、マナーを守って走りたいものですが、ロードバイク乗りの中にはマナーを守らずに狭い道で並走して後続車に迷惑を掛けるものも居るそうです。

そのような一部のマナーの悪いライダーが一人一組でもいれば、マナーを守っている他のサイクリストも同じ目線で見られてしまいます。

我々サイクリストももっともっと注意して車道を走らなければなりません。

個人的な願いとしては、ロードバイク人口がもっともっと増えて、日本各地にサイクリングロードや群馬サイクルスポーツセンターのようなクローズドコースが増える事を願うばかりです。

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