ロードバイクとは?
ロードバイクとは、舗装路を速く走るために作られた舗装路専用の自転車です。
ツールドフランスなどで知られる、世界的にも有名なレースに使用されている自転車の種類もロードバイクになります。
舗装路専用である自転車だけに、私は 自転車界のF1 という表現をよく使います。
まさに舗装路では向かう所敵なしのバイクです。
一般的なロードバイクは、700Cと言われるるホイールサイズに独特のフレーム形状、そしてドロップハンドルというのが一般的です。
こんなやつです↓
当記事のサムネイル画像にもなっていますが、今はなきカワムラサイクルのロードレーサーブランド NISHIKI のバイク、私が2018年現在も使用しているロードバイクでございます。
25年前のモデルですよ!。
しかし、フレーム以外は全て2017年製のパーツに換装済ですので、まだまだ充分レースでも戦えます。
余談はさておき、ロードバイクをこれから始めようとしている方も少なく無いと思いますが、今や弱虫ペダルの影響もあり近年例を見ないくらいロードバイク業界は盛り上がっています。
ご承知の通りで自転車は人力で走る乗り物であり、その中でもロードバイクと言えばスピード的には最高峰に位置します。
下りでは50~60km/hもスピードが出てしまうので、初心者の方にはちょっとばかり危ないと思われるかも知れませんね....。
この記事では、そんなロードバイクの魅力からよく聞く用語までを説明します。
ロードバイクの特徴
自転車の部類では、舗装路では最高峰のロードバイク。
その魅力とは一体何なのでしょうか?。
ロードバイクの特性については前章でも軽く説明しましたが、独特のフレーム形状にドロップハンドル、700Cと言われるホイールを履いたバイクを指します。
このドロップハンドルは、握る位置によって風の抵抗を最小限に抑え、かなりの前傾姿勢でライドすることができるので、まさにレース向きと言えます。
一般的な自転車には保安部品と言われる灯火(ライト)、泥除け、スタンド、などなど色々と付いていますが、レースで勝つために生まれたロードバイクには、これらが一切付いていないのが特徴です。
極限まで軽さを追求していくと、そのような泥除けなど必要ありません。
となると、必然的に雨の日は走れない訳です。
冒頭のYoutube動画のツール・ド・フランスでは、ちょうど雨のコンディションでのレースの模様が映し出されていましたが、一般的にトレーニングする場合は、基本的には雨の日は走りません。
(自転車が勿体無いので.....走った後のメンテも超大変...)。
極限まで軽量化されたマシンは、平坦な舗装路で追い風の場合、巡航速度で30km/hを出すことはたやすいものです。
これは、タイヤのサイズにも特徴があって、とにかく細いタイヤを履いているため、路面との摩擦(抵抗)も最小限になるように設計されています。
ペダルひと漕ぎだけでも結構進むんですよ。
現役時代!?にマウンテンバイクやクロスバイクを乗ったことがある人だったら、ロードバイクに乗っただけで価値観の違いをすぐに感じる事が出来ると思います。
これには、ロードバイクにしかない世界観みたいなものがあるんですよね....。
これは、実際に乗った事がある人でなければ分かりません。
ロードバイクの魅力
ロードバイクは、路面との抵抗を最小限に抑えるために細いタイヤを履いているという話をしました。
普通のホームセンター仕様のママチャリなどは、漕ぐ度にあちこちからガーガーギーギー、チェーンからも異音が聞こえてくるぎらいとても賑やかです(よね!?)。
ロードバイクでも20万円以上もするモデルになると、タイヤと路面との微かな抵抗の音しか聞こえません。あとは風の音だけ。
擬音で表現すれば、「シャァァァァァァ~~~~~~~~」って感じでしょか。
それしか聞こえません。
まさにバイクと自分が一体になっている感覚を覚えるでしょう。
そして、空気抵抗や路面抵抗をとことん計算し尽くして設計されたそのバイクは、とにかく疲れにくいのです。
それは、何十キロも走ったり、短距離をスプリントしたり、登り坂をハイペースで登れは、心拍も平気で160~180bpmまで一気に上り詰めますが、平坦地とゆっくりと走るポタリングなどの場合は、本当に疲れ知らずです。
レースで勝つために作られた自転車ですから、この辺は当たり前と言えるでしょう。
公道を30km/hくらいでちんたら走っている軽トラなんかはガンガン煽れたりします.....(良い子はマネしないでね!)。
↑(これが最大の魅力とは言いませんが、個人的には魅力に感じてます.....笑)。
700Cサイズって何!?
リム経
ロードバイクに興味を抱いて色々と調べていくと、よく700C(ナナヒャクシー)って聞くことがあると思います。
この700Cとは、リムの直径が622mmのサイズのものを700Cという規格のサイズの総称として呼んでいます。
巷でロードバイクと呼ばれるものは、この700Cサイズのリム(ホイール)が装着されたものが一般的です。
タイヤ幅
次にタイヤ幅ですが、上の写真ちょっと分かりづらいですが、
700×25C
と書いてあります。
700がリム経(ホイールサイズ)で、次に続く25Cサイズというのがタイヤの幅になります。
なので、700×25C サイズの場合は、リム経が622mmでタイヤ幅が25mmという事になります。
私は久しくロードバイクに乗っていなかったので、リハビリも含めてちょっと太めのタイヤを履いてます。
ディレーラーって何!?
ディレーラーとは、変速機の機械自体の呼び名です。
フロントとリアのそれぞれ一個づつ付いています。
フロント
リヤ
基本的にはフロントが2段、リヤが8段~11段で、計16変速~22変速が一般的です。
変速はフロント、リアのギアの枚数によって決まります。
ディレーラーの役割は、チェーンをギアに入れ替えるために手元の変速レバーを操作したときに、ワイヤによって、離れた場所にあるディレーラーを作動させてギアを変える為の機構の事を言います。
このディレーラーにも種類があります。
世界に認められた日本が誇るSHIMANO製は高く評価されていて、日本のロードバイクの完成車はもとより、世界中のロードバイクメーカにもSHIMANO製が選ばれています。
ディレーラーをはじめとする自転車コンポーネントの 世界シェアは80% とも言われていますから、その信頼性の高さが伺えますね。
ツール・ド・フランスなどで選手が使用するロードバイクに付いているディーレーラーは、SHIMANO製の最高峰コンポーネントであるDURA-ACEが採用されている事が多いですが、ディレーラーとギア、ブレーキレバー(STI)だけでも軽く20万を超えます。
自転車が20万じゃないですよ!切替とブレーキレバーなどのパーツで20万円です。
レースで頂点を目指すか、よほど金銭感覚が狂っている人(言い過ぎですね)じゃないと買えません。
まぁ、DURA-ACEは、我々のような草レースに出ているものからすれば、まさに高嶺の花という訳です。
SHIMANOコンポーネントモデル別価格一覧(単位:円) | |
SHIMANO CLARIS 2×8Speed | 28,000~ |
SHIMANO SORA 2×9Speed | 35,000~ |
SHIMANO TIAGRA 2×10Speed | 50,000~ |
SHIMANO 105 2×11Speed | 63000~ |
SHIMANO ULTEGRA 2×11Speed | 100,000~ |
SHIMANO DURA-ACE 2×11Speed | 200,000~ |
SHIMANO ULTEGRA 2×11Speed Di2(※3) | 190,000~ |
SHIMANO DURA-ACE 2×11Speed Di2 | 350,000~ |
※1 上記の価格はおおよその市場価格であり相場です。
※2 上記の金額には、デュアルコントロールレバー、クランクセット、フロント・リア各ディレーラー、カセットスプロケット、ブレーキキャリパー、チェーン、が含まれています。
※3 Di2とは、機械的なワイヤー式の切替えではなく、コンピューター制御とモーターによって電気的に各ディレーラーの操作を行うモデルの名称です。
ディレーラーやブレーキレバー、チェーン、クランク、ギアなどを総称して コンポーネント (略してコンポなど)という呼び方をします。
ディレーラーとは、フロント、リアそれぞれの単一の機械の事を挿しますので、全体的な 動力を司るパーツの総称 は コンポーネント であるという事を覚えておきましょう。
どうして値段が違うの?
上記のコンポの表を見てもお分かりの通りで、コンポ一つであれだけ値段の差が出てきます。
ツール・ド・フランスなどで使われているロードバイクの殆どはDURA-ACEが使われているのは言うまでも無いですが、各パーツを集めて組み上げた総額は200万とも300万とも言われます。
DURA-ACEだけでも20万オーバーですが、ここにはフレームやホイール、タイヤなどの値段がはいっていません。
フレームはカーボンモノコックで、モノによっては90万を軽くオーバーするものも多く、ホイール一つ取っても素材によりフロント、リアそれぞれで20万~30万というのもざらです。
まぁ、上を見てもキリがないですが、一般的にはコンポーネントはSHIMANOの105辺りが一番庶民的でベストと思います。
一般的なロードバイクのフレームは、売れ筋の入門モデルではアルミフレームが主流で、アルミフレーム+SHIMANO 105装着の完成車で20万円前後が相場です。
完成車で30万を超えると、コンポは105でも、フレームはカーボンモノコック仕様の高級バイクを購入できる価格帯になります。
因みに、将来的にレースなども経験してみたいのであれば、コンポは最低でも105以上が装着されたロードバイクをオススメします。
Tiagraと105あたりから製品の品質がガラッと変わります。
Tiagraから105に乗り換えると一番分かるんですよね~。
因みに、Tiagraは後輩が安価で購入したバイクに付いていたのでちょっとお借りして乗ってみましたが、ちょっとレースでは使え無さそうかな....という印象でした。
この場合、ディレーラーだけでもTiagraから105に変えるだけでもだいぶ変わってきますよ!。
お値段もフロント・リア合わせて10,000円ちょっとで済みますし.....。工賃は別ですよ。
ただ、実際に105のディレーラーが装着出来ないモデル(フレーム形状やホイールサイズなど)も中にはありますので、詳しくはお近くの自転車屋さんに聞いてみて下さいね。
個人的には105とアルテグラの違いがピンと来ませんが、勿論105とアルテグラもー雲泥の差であることは間違いありません。
私は、見栄を張ってフロントのクランクとギアだけはアルテグラにしてしまいました....笑。
でも、やっぱり105とは軽さからペダリングに至るまで、とても比べ物にはなりません。
やっぱり高いものは良いですょ.......。
ロードバイクはブレーキが効かないって本当!?
マウンテンバイクやクロスバイクとは違って、ロードバイクのブレーキは非常にチープに出来ています。
最近ではディスクブレーキも主流になりつつありますが、10万~20万の価格帯のロードバイクはまだまだ従来どおりのキャリパー式です。
ロードバイクは空力性能をあげるためにドロップハンドルを採用していますが、その形状からもブレーキレバーの位置が独特です。
まず、力を入れてレバーを握れる位置ではないのです。
前傾姿勢の状態で手前縦方向に握らなければならないので、男性を持ってしてもあまり力が入らないのです。
入らないというよりは、力が入れづらいといったほうが良いでしょうか....。
また、ロードバイクはかなりの速度域で走るバイクですので、ブレーキがあまり効きすぎてしまうとブレーキを掛けた瞬間前輪がロックでもしたら、一瞬で吹っ飛んでしまう危険があります。
なので、MTBなどに比べるとタイヤがロックしな程度にゆるーくブレーキが掛かるように作られています。
但し、街中や住宅地を走行中に急に子供が飛び出してきたり、クルマと接触しそうになることも当然ありますので、スピードを出していい場所、出してはいけない場所はライダー自身のモラルによるものと思います。
ロードバイクは急には止まれません。
初めて乗る方は、その効きの悪さにきっとビックリすると思います。
電車などと同じイメージです。
摩擦音はすれど、一向に停止する気配が無いという感じ.....そこまではひどくないかも知れませんが、ママチャリよりは効かないと思って下さいね。
まとめ
今回はロードバイクについて記事にしてみました。
参考になったかどうかは分かりませんが、これからロードバイクを始めたいな....と思っている人は是非是非前向きに検討して下さい。
自転車人口が増える事はとても良いことです。
また、冬場のロードバイクはとても危険ですので、冬季シーズン中は是非、マウンテンバイクやクロスバイクでトレーニングしてくださいね。
それではまた。