ロードバイク乗りはすね毛を剃るものなの?
こんにちは。
今日のお題はすね毛についてです。
ロードバイク乗りはどうしてすね毛を剃るのか?というのが今回のテーマです。
どうしてなんでしょうね?。
私も初心者の頃は、暫くの間剃っていませんでした。
剃らなければならないというルールがあるわけでもなく、バイク乗りは剃る習慣があるということすら知りませんでしたし、特に興味もありませんでした。
しかし、とあるレースに出るようになったある日。
レースで選手招集のためにスタート位置に集合した時のこと。
私の半径5m以内にいる周囲の選手を見渡してみると、みんなきれいに剃っているではありませんか?。
処置をしていないのは私だけでした。
レース前に赤面してしまった始末なのですが、そのレース終了後、別のクラスのレースに出場していた先輩に聞いてみると、やはり剃るのが常識というお話でした。
では、どうして剃らなければならないのか?
今回はその理由について考えてみたいと思います。
ロードバイク乗りの皆様のご意見
まずは「剃る」という意見に対して、その知る理由についてネット上で囁かれている話から、周囲のロードバイク乗り仲間のご意見をまとめてみます。
ツールでも剃ってるから
『世界最高峰のロードバイクレース「ツール・ド・フランス」に出場する全選手が剃っているから』
世界最高峰の自転車レースは当然ながらロードバイク乗りにとっても憧れのステージ。
その舞台で憧れの選手たちはみんなすね毛を剃っている。
だから自分も剃る。
この意見はとても説得力があります。
ツールの選手たちがすね毛を剃る理由は多きく分けて2つあるようで、一つはレース後のマッサージを受けやすくするため。
数週間に及ぶ過酷なレースを最後まで走り切るため、選手たちは日々のレース後にトレーナーなどから1時間以上にも及ぶマッサージを受けますが、この時にすね毛があるとマッサージ自体がやりづらくなるそうです。
また、後述していますが、レース中に怪我をした際の手当て(手術)を迅速に行うため。この理由が一番なのかも知れません。不慮の事故で落車した際の処置では、いずれ患部周辺の毛を剃らなければなりませんので、処置を迅速にするには最初から剃っているに越した事はありません。
時速70km/hか落車すればタダでは済まされませんので、ツールの選手たちが如何にすべての事柄に対して対策を講じているかがよく分かりますね。
ロードバイクに限らずプロの選手のようなパフォーマンスを得たいのなら、プロの選手の練習方法や食事のスタイル、機材、生活習慣に至るまで、全てを真似すればいいという話もよく聞きますが、これについてはロードバイクも例外では無いように思います。サンデーレーサーがプロのすべての事を真似るというのは容易なことではありませんが、出来る事から真似ていく、つまり、すね毛を剃るくらいのことならシェバーさえあれば誰にでも出来る事です。
空気抵抗
ツールの選手の目的はこれもあると思います。
「すね毛が空気抵抗になる」という事実。
ツール出場の選手たちの機材はどれも数百万オーバーのものばかりです。
機材を1gでも軽くするために随所にカーボンなどの高級素材を惜しみなく使い軽量化を図っている訳ですけど、その機材に乗る選手たちは選手たちでウェイトコントロールや、空気抵抗をへらすためのフォームの改善、効率のいいペダリングのトレーニングなどに勤しんでいる訳です。
もしも、そんな選手たちが自分の体の空気抵抗を少しでも減らしたいと考えるならば、すね毛処理は当然の事のように思います。
ツール出場の選手から直接聞いた訳ではないです、勿論自分の憶測に過ぎませんが....。
見た目
ツールや国内外のレースに出場するプロの選手はさておき、我々のようなサンデーライダーはなぜ剃るのか?という話。
世界最高峰のレースでは選手がみんな剃っている ⇒ だから自分も剃る
でもいいのですが、ここはもっともっっと素人的な目線でいいと思います。
例えば「見た目」
剃っていないボウボウよりも剃っていてきれいなすねをしていたほうがプロっぽくも見えるし、速そうに見えます。
しかも、見ている側は気持ちの良いものです。
現に同じ男性同士でも、他人のすね毛が視界に入ると以外に抵抗があったりします。
決してきれいなものでは無いですから。
なので、レースなどで見られている(応援してくれている)側に配慮するための措置であるとも考えます。
作法?
世界最高峰の「ツール」で選手たちがみんな剃っている。
「世界最高峰が世界標準である」とするならば、我々素人も世界標準に合わせる事が作法では無いのか?という考え。
日本でもその道を極める「道」という学問やスポーツがあります。
剣道、柔道、弓道、茶道、書道、華道.......
などなど。
それらの「道」には、それぞれ「作法」があり、その道に入ろうとするならば、まずは最初に「作法」から学ぶものです。
この中で自分が実際にやってきたのが書道と剣道ですが、書道では最初に正座の仕方、墨のすり方、筆の持ちかた、などから教えられますし、剣道では、素振りのしかた、竹刀の持ちかた、足さばきなどなど。
作法から入っていきます。
バイク乗りとしてもこの「道」の作法的な感じて「作法」があるとしたら、それは世界標準に合わせる事ではないのでしょうか?。
怪我処置のため
これはネット上を徘徊していて出会った意見で、なるほどな~と納得してしまいました。
トレーニング中やレース中などで、万がいち落車などをして救急搬送などをされた場合のことを考えてのすね毛処理という考えかたです。
これはとても説得力があり納得します。
怪我などで傷口を縫わなければならない場合などは、当然その患部周辺のムダ毛の処置をしなければなりません。
ムダ毛の処理をあらかじめしていれば、処置もスムーズにいきますし、治療時間の短縮など様々なリスク回避もできます。
この意見は誰もが納得すると思います。
もしかしたら「ツール」の選手たちがすね毛を剃る一番の理由もこれだったり?とも思ってしまいます。
万がいち落車で怪我をした場合でも、「早く処置をして少しでも早くレースに復帰するため」という理由があるとしても頷けますね。
何となく......
「何となく」という意見も多いのでは無いでしょうか?。
つまり、
周りが剃っている ⇒ 自分も剃らなければ目立ってしまう
というご意見。
私も最初はこれだったのかも知れません。
さらにもう一歩踏み込んだ考え方で誤解や反対意見を恐れずに言えば、「初心者からアマチュアレーサーに一歩近づくためにすね毛を剃る」という意見は成立しないのかな?という気がします。
スポーツ選手としての常識
スポーツ選手としての常識。
つまり、半袖短パンのユニフォームを着るスポーツ選手、つまり、地肌を晒して競技をする選手たちを見てみて下さい。
オリンピック一つ見ても、陸上競技(マラソン含む)、水泳、バスケットボール、バトミントン、卓球、テニス、レスリング、などなど、どの選手もみんなすね毛を剃っています。
オリンピックと言えば、全世界から注目されるスポーツの祭典でもありますから、選手たちはひとたびモニターを通じて世界中から見られる訳です。
そんな選手たちはみんなムダ毛を処理していますね。
そう考えると、スポーツ選手としての常識と捉えても言い過ぎでは無いように思います。
ん~、オリンピック関係ないけど、ボディービルダーも全身剃ってますよね.....。
冬場も剃るものなの?
一方で野球選手とかユニフォームで体全体を隠す競技の場合、すね毛の処理はどうなのでしょう?。
プロ野球の選手とて夏場は上半身は半袖を着ますので、腕の毛は剃っていますよね。
実際のところ、ズボンで隠れるすね毛は剃っているのかは分かりませんけど、個人的には人目に晒される事のない冬場は剃らなくても良いように思います。
気にする人は剃るのかも知れませんが、冬場は剃らない人も多いように思います。
シーズンオフですので。
一方で、すね毛は剃らないという方の意見
剃らないという方の意見にはどのようなものがあるのでしょうか?
男が剃る必要はない
日本男児たるもの、すね毛なんぞ処理してどうする!
西郷隆盛さんあたりに怒られてしまいそうですが、男たるもの無駄毛の処理をしてどうするんだ!という意見も当然あるでしょう。
そんな考え方の方もいると思います。
面倒なので
剃らない男子の一番の理由はこれじゃないでしょうか?。
面倒くさい!
確かに、シーズン初めに両足のすね毛を1回に剃ろうと思うと以外にかなりの時間が掛かるものです。最悪の場合、若干の剃り残しがあって2日間を費やす場合も。
面倒だから剃らないというのには、例えば風呂場で剃る場合、剃ったあとの風呂の排水口掃除も大変なのでそれも理由に含まれるものなのかな?とも思えてしまいます。
自由でしょ!?
剃ろうが剃るまいが個人の自由。
ごもっともでございます。
当然こんなご意見もあるでしょう。
否定はしません。
自由でしょ!と思われている方はきっと、この後も剃ることは無いんだろうと思います。
まとめ
今回は、ロードバイク乗りはなぜすね毛を剃るの?という考え方をまとめてみました。
いや、実は私も曖昧な気持ちから剃りだした時に周囲から「どうして剃るの!?」と問いかけられたときに返答に困ったのでした。
「イャ、何となく」
みたいな返答をすると、質問してきた相手が逆に様々な憶測を立ててきます。
「見た目のためでしょ!?」
「空気抵抗を減らすためでしょ!?」
などなど、質問攻めに会います。
そんな時にしっかりとした自分なりの認識を持って事を成せば、そんな時の返答でも相手を瞬時に納得させられるものです。
皆様も第3者に聞かれた時に、相手を納得させられるための返答方法を考えておいてみて下さい。
特に男子に偏見を持っている女子などは、男子がすね毛を剃るという事実に拒否反応を示す方も居ます(うちの嫁とか)。
でも、そんな私の嫁に対しては、「怪我をしたときの処置のためだよ」と話したら、一発で納得していました。
うん、これ使える!。
皆さんもそんなときのために、相手が一発で納得する「理由」を持っていれば、この人は自転車好きなんだなぁ~って相手を納得させられるはずです。
今回のこのエントリーが少しでも参考になれば幸いです。
それでは。