トレーニングは順調ですか?
先日、初めてのヒルクライムレースで注意すること【準備編】 と題して、主に初心者の方のなかで初めてヒルクライムレースに出場する事になった方向けに記事を書いてみました。
今回はレース編です。
無事にエントリーを済ませてレース前日まで調整を続けてきたあなた。
いよいよ今日はレース当日!という気持ちで文章を読み進めていただければ幸いです。
レース会場へ出発!
会場までの距離や渋滞の状況を鑑みて出発時間を決めます。
言うまでもない事ですが、途中忘れ物に気づいたり不慮の渋滞に巻き込まれる事も予想されます。
出来るだけ余裕を持って出発したいものですね。
途中コンビニなどによって、朝ごはんやレース中に補給するドリンク類の買い物も済ませてしまいます。
ドリンクは会場周辺の自販機でも手に入るかも知れませんが、会場に着いたら着いたでやることはたくさんあるので買っておいたほうが得策です。
レースは意外にカロリーを消費します。
おにぎりやパンなどの燃えやすい炭水化物(糖質)を主にとっておくと良いです。
炭水化物は基本、摂取してから2時間後を目安に燃え始めますので、レーススタートの2時間前までには朝食を済ませておきましょう。
余談ですが、スポーツドリンク....と先ほども紹介しましたが、いくらスポーツドリンクと言えども、レース中に飲んでも殆ど体には吸収されないそうです。吸収されるのはのんでから2時間後なんだとか。
体への吸収が速い云々を謳っているスポーツドリンクもありますが、ワークアウト中に一番体内に吸収されやすいのは”水”なんだそです。
これは私も勘違いしていました。
ただ、これはスポーツドリンクが悪いと言っている訳ではありません。スポーツドリンクにはたくさんの栄養素が入っています。体に吸収されるまでにはやはり2時間は掛かるそうなので、炭水化物に合わせて2時間前に体内に入れておくと効果的なそうです。⇒(スポーツトレーナー談)
レース受付
レース会場につきました。
まずやることは受付を済ませる事。
エントリーシートなるのもをホームページなどでダウンロードする場合と、郵送で届いている場合があるはずです。
これを受付に提出すると、ゼッケンと計測チップ、昼食が出る場合は昼食引換券などがもらえます。
受付は時間が決められていますので、早めに受付を済ませましょう。
ロードバイクの準備とともに、計測チップやゼッケンを貼り付けたりという作業が意外に時間が掛かります。
受付を済ませないと、これらの作業が後回しになってしまいます。
準備
いよいよ準備です。
ロードバイクを組み上げ、クイックリリースをしっかりと締めましょう。
計測チップを決められた場所に取り付けます。
計測チップについてはゴール直後に回収してくれます。
万が一、回収されなかった場合は、大会本部まで返却してください。
返却を忘れると、後日高額の料金を請求される事があります。
ゼッケンを背中に貼ります。
ゼッケンについては、安全ピンが4個付いてくるので、角の4箇所をしっかりと止めます。あまり端っこ過ぎると外れてしまいますので、1cm角位の余裕を持って止めましょう。
空気圧の調整をしましょう。
ロードバイクの車載時には大概フロントホイールを外したと思われますが、ブレーキのリリースレバー部分がしっかりと閉まっている事を確認します。閉まっていないと、レース後のダウンヒルで酷い目にあってしまいます。
アップ
開会式の集合時間を確認しつつ、ウォーミングアップを取っておきます。
開会式の後にすぐレースとなってしまいますので、アップ出来るのは開会式前の今だけです。
どのくらいアップすれば本来のパフォーマンスが出来るか?というのは、普段のトレーニング時において何キロくらい走ればペダリングに違和感が無くなるか?とか体が温まるか?というのをチェックしておかなければなりませんね。
ちなみに、私は5kmくらい走らないと筋肉が動きません。
会場周辺の環境にも寄りますが、アップしにくい環境もあります。選手の数に比べて道路が狭い、距離が短い、人が多いなど。
こんな時には固定ローラーを会場に持ち込むというのも手です。
固定ローラーであれば、誰にも気兼ねすること無く、道路事情をきにすること無く、騒音も大して気にすることもなくアップを取れるので、会場でのアップにはオススメです。
今は安いローラーも売ってますからね。
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開会式
開会式の整列はクラス毎に並べられる事がほとんどです。
開会式では実行委員長などの挨拶などがあります。
一番重要なのは大会運営のほうから注意点などの説明があります。
今後の日程、道路の状況、ダウンヒルでの注意点、お昼の振る舞についてなど。
聞き逃さないよう、しっかりと聞きましょう。
とか言いつつ、私は隣の人と情報交換しつつ、おしゃべりしていますが.....。
レース
スタート地点に移動後、そのままクラスごとにスタートしていきます。
このスタート前のイチ取りでスタート位置が決まってしまいます。
よほど脚に自信の有るかただったら前のほうでもいいかも知れませんが、初心者の場合は後方スタートのほうが良いと思います。
表彰台を狙っているベテラン勢が、殆ど前列を独占しています。その中に初めてレレースに出場する初心者がまじってると、スタート直後の周囲とのスピードのギャップで邪魔になる可能性、他選手と接触する可能性、落車の危険などがあります。
要らぬトラブルに巻き込まれないよう、他選手に迷惑を掛けないよう、後方からゆっくりとスタートしましょう。
とは言っても、ヒルクライムレースはクリテリウムやロードレースと違い、スタートはゆっくり目でスタートします。
ただ、レース(コース)によってはスプリントに近いスタートをするレースもあると思いますので、初心者は後方ゆっくりスタートで行きましょう!。
レース中
スタート後は焦らず、自分のペースでレースを進めていきます。
あまりにも周りが速すぎてしまい、慌ててペースアップする必要などありません。
周囲とのスピードのギャップにびっくりするかも知れませんが、序盤から無理して集団に付いていこうとすると脚を使いすぎてしまいます。
10kmのヒルクライムレースであるのなら、自分のモテる力の100%を10kmに均等に掛けるつもりで平均的にペダリングしたほうが疲れにくいし、本来の自分の実力を出し切れると思います。
周りは周り、自分は自分のペースで。
追い越しも追い越されも、基本は右側です。
遅いと思ったらキープレフトで出来るだけ左側に寄りましょう。但し、寄りすぎると路肩に乗り上げて落車の危険もありますので注意が必要です。
レースのコースは、初めて走るコースも多いと思います。
コースの全容が分からない状況であれば、尚さら無理なライン取りは禁物です。
自分よりも遅い選手が居たら、後方を確認してから右側に出て追い越します。
必ず他の選手の位置を確認してからラインを変えましょう。
ゴール後
ゴール後は計測チップを返却します。
たいていはゴール直後にスタッフさんが待っていて外してくれます。
ヒルクライム後で脚がフラフラだと思いますので、立ちごけに注意してください。
あと残すところはダウンヒルだけなので、ゆっくりと休んでウィンドブレーカーなどを着込んでダウンヒルに備えましょう。
ウィンドブレーカーを着ないと体が冷えてしまい、体の動きが鈍くなったり最悪風邪をひいてしまうかも知れません。
ダウンヒルはレースではありませんので、無理な追い越しなどは避けましょう。
既に経験していると思いますがロードバイクのダウンヒルは、想像以上に速度が出ます。
ブレーキをうまくコントロールしながら、無理なく下山してください。
ダウンヒルで事故を起こすと運営さんに迷惑を掛けてしまいます。
事故が多すぎると来年以降の開催も危ぶまれてしまいます。
リザルト
運営本部にリザルトが表示されるレースもあります。
運営を覗いて、自分の成績を確認してみましょう。
レース後は昼食のお振る舞いなどを受けられると思います。
食事の合間などは友達を作るチャンスです。
周囲の人で、一人で来ているような人を見かけたら思い切って声を掛けてみましょう。
一人の人も声を掛けてほしい人が殆どです。
案外仲良くなりやすいものです。
まとめ
今回は初めてのヒルクライムレースについてまとめてみました。
表彰台に届かなくとも、集団においていかれようとも、ヒルクライムは最終的には自分との戦いです。
それだけが醍醐味でレースに出ている人も居ます。
決して速さを競い合うだけではない、言葉では”語り尽くせない良さ”というのがヒルクライムにはあります。
その雰囲気を味わってみるというだけでも、ヒルクライムに出る価値は有ると思います。
でも、どうせ出るんでしたら、願わくばビリよりは上位でゴールしたいですよね。
それを目標に普段からどれだけ自分を追い込めるか?が勝負です。
しっかりと練習して、良いリザルトを残せるよう頑張って下さいね。
それでは。