CANYONとは?
CANYON(キャニオン)はドイツのコブレンツに本社を置く、ロードバイク、マウンテンバイク、トライアスロンなどの競技車両を手がける自転車メーカーです。
創業は2002年と比較的新しい自転車メーカーですが、近年では最も注目を集めるバイクメーカーと言っても過言ではありません。
2018年はレース会場でもよく目にしました。
ルーツは1985年にさかのぼりますが、Roman ArnoldとFranc Arnoldの二人により競技用自転車のパーツ販売からスタートしました。
一方で現在のCANYONというブランド名になったのは1996年以降のことです。
他メーカーとの決定的な違い
キャニオンのバイクは全て店舗での購入は出来ません。
いわゆるインターネット販売です。
顧客自身がキャニオンのウェブサイトから自転車を選択し、ドイツの工場から直接顧客のもとに届けられます。そこには、本来仲介者となるべき”ショップ”の存在がありませんで、仕入れからユーザーの手に渡るまでの中間マージンがカットされます。これにより、一般の自転車店が利益として受け取るべき報酬分の金額が車両の本体価格から差し引かれるかたちでユーザーの手に低価格で渡る訳です。
キャニオンのバイクが低価格で販売出来るもう一つの理由として、自社での開発から生産までを一貫して管理しているという点。開発⇒生産⇒管理⇒受注⇒発送を1元管理してユーザーのもとへバイクを届けているので、その品質の高さと、海外発送でありながら納品までの時間の短縮、そして低価格でのユーザーへの商品提供。
これらは、メーカーにとってもユーザーにとってもメリットでしかありません。
なので、ユーザーは自宅にバイクが到着した後に簡単な組み立てが必要になります。
購入した店舗が無いとなるとアフターサービスが心配ですが、キャニオンに至ってはその心配は無用です。
車両は6年保証で初期不良による保証率は100%です。TREKもフレームに関しては同様の保証を敷いていますが、この点はユーザーの立場としても安心して購入できます。
但し、もしものためにも、ご近所で信頼できるショップにメンテの相談や依頼はしておいたほうが良いかも知れませんね。
ウェブサイトをみて感じること
キャニオンのバイクは全てネット販売である事がわかったと思います。
バイクを選ぶ際にはウェブサイトを参照するわけですけど、まず、そのウェブサイトを閲覧したときに他社との決定的な違いを発見しました。
まず、商品が選びやすい。
通常、他のメーカーでロードバイクを選ぼうとすると、片っ端からロードバイクをクリックして、価格帯、カテゴリー(タイムトライアル、スプリント、エンデューロ等)、フレーム素材、コンポーネントランクなどを確認して、モデル型番とモデル名称を擦り合わせて自分に購入できるバイクなのか?自分の使用用途に合っているバイクなのか?の判断を1台1台しなければならないものです。一つのメーカーに拘ってそのメーカーのウェブサイトばかりを見ていれば、徐々にメーカーの型番などにも詳しくなっていきますが、これを様々なメーカーのウェブサイトでやろうとするととても大変な作業になります。
つまり、自分の目的に合ったバイクを探すのがとても大変であるということです。
しかしキャニオンの場合、
- 走る場所
- 競技種別
- フレーム素材
- コンポーネント(SHIMANO、カンパ、SRAM)
- ポジション
- 価格
をカテゴリー別に設定する事で数多いモデルの中から自分に合ったバイクの検索を容易にするだけでなく、間違ったバイク選びもせずに済むというシステムが既に出来上がっています。
これはオンライン販売であり、且つ初心者ユーザーでも目的に合ったバイク選びを間違いなくしてもらうための工夫であると感じます。
その分、モデル数もかなり多いです。
ロードバイクだけで157種(シクロクロス、クロスバイク含む)という圧巻の品揃えです。オンライン発注ですからそれぞれ現物のバイクを在庫として持つ必要も無い訳で、だからこそ出来る事なのでは無いでしょうか?。
自分好みのバイクを探索してみた
先述の通り、まずはロードバイクを選択して質問形式でカテゴリーごとに用途を選択していくと、自分に合ったバイクを最短で見つけることが出来ます。
では、実際に自分(私)に合ったバイクをヒルクライム用途として選んでみたいと思います。
ヒルクライムマシンを見つける
- 種類 : ROAD
- 用途 : レース
- フレーム素材 : カーボン
- コンポーネント : SHIMANO
- タイプ : 空力重視
- 予算 : ~\400,000
5番目の項目の”タイプ”について、この項目からは”快適性重視”、”軽さ”、”空力重視”の3つから選択出来るのですが、2番目の用途で”レース”を選択してしまうと”空力重視”しか選択出来ないようです。ヒルクライムは空力よりも軽さを重視したいところなんですけどね。
この場合、下記の通りの設定でやってみると、ヒルクライムに最適と思われるバイクが8種類ほどずらりとピックアップされました。なるほど!こうやって使うのか!。
- 種類 : ROAD
- 用途 : レース
- フレーム素材 : --
- コンポーネント : SHIMANO
- タイプ : --
- 予算 : ~\400,000
ヒルクライム=”軽さ”に拘ってしまうと、なかなか思い通りのバイクが出てきませんでした。やはり一部はエアロロードになってしまうようです。
その中でもヒルクライムのみならず各ロードレースやロングライドにも使えそうなオールラウンドバイクで一目惚れしたバイクをピックアップしてみます。
AEROAD CF SL 8.0 です。
CANYONウェブサイトの機材説明でによると、どのようなレースのスタートラインでも活躍を期待できるオールラウンドエアロバイクで、Reynoldsホイール、SHIMANO ultegra、cAnyon純正ステム一体型ハンドルがセットされています。クリテリウムや高速のゴールスプリントはもちろん、アップダウンの多いロードレースや山岳地帯ロングライドであっても、本物の空力性能により少ない出力で巡航できる、としています。
見るからに、ライダーをやる気にさせるバイクですね。
そして圧巻は車体総重量 7,3kg。軽い!。
コンポはR8000系フルアルテグラで武装、そしてReynoldsのホイールがやばいですね。
これだけの装備でお値段が、¥369,000-。
超破格高コスパです。
私のサーヴェロのS3バラ完が同様の仕様で約50万オーバーですので、約184,000円も低価格が実現しています。しかもサーヴェロよりも軽い!。
一目惚れしました。
Cervelo買ってなければ欲しいです、これ!!。
まとめ
ロードバイクメーカー”キャニオン”を解説してみました。
今回の記事の執筆にあたり、キャニオンさんのウェブサイトを拝見して分かった事だらけですが、これまで私の上辺だけしか知りませんでしたがこんなにスゴいバイクを世に送り出していたのか!と脱帽を通り越して感動すらおぼえています。
高級バイクに乗ることだけにステータスを求めがちですが、このようなユーザー目線でのバイク販売に徹するメーカーと知ると、逆にこころから応援したくなります。
次にバイク買うときは絶対キャニオン買います。あ、当分無いですね.....。
友達に勧めるのもアリです。
但し、組み立てがあることも忘れずに....。