ガーミンのサイコンの電池持ちが最近悪いと感じる方へ
ガーミンユーザーの皆様、こんにちは。
これからガーミンユーザーになる予定の方も、もしかしたら当ブログをご覧になってくれているかも知れませんが。
管理人もガーミンユーザーとなって、はや1年が経過しました。
当方はEdge520Jを使用しています。
製品自体はセンサーも合わせると5万円弱もするので、購入の際は結構な勇気が必要な520j。
そんな購入に際して、中には予算審議委員会の承認が必要な方もいらっしゃるかも知れません。
今回はそんなガーミン Edge520j の電池持ちについて。
管理人もかれこれ1年ほど使用しておきながら、最近になって電池持ちがすこぶる悪いなぁ~と感じたので設定を一から見直しました。
これについて書いていきたいと思います。
ガーミン
いまさら説明の必要も無いかとは思いますが、ガーミンは言わずと知れたGPS機能がついたサイコンです。
サイクルコンピューターにGPS機能を付けた元祖である事でも有名。
言わば、今のサイコン業界を牽引するメーカーと言っても過言ではありません。
別記事でも説明していますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
一度使ったらもうガーミン以外には戻れないかも。
そう思わせるほど高機能高性能なサイコンです。
確かにWahooやPolar、LEZINEなどのサイコンを見ていて無いものねだりすることもしばしば。最近ではxplovaなんかも注目されてますね。
ですが、「欲しい!」にまでは至りません。
何故か?。
ガーミンで殆の機能を解決してくれる、そしてユーザーの信頼を裏切らないからだと思います。
GPSについて
Edge520jにはPGS機能が付いていて、ライドしたルートをトラッキングしてくれるというGPSさまさまの機能が付いています。
このGPSに関してですが、Edge520jではGPS信号とGLONASS信号の2つの衛生信号を受信する事が出来ます。
ではこのGPSと思いますGLONASSの2つの信号は何が違うのでしょうか?
GPSとは?
GPS(グローバルポジショニングシステム)とは、アメリカ合衆国が運用している全地球即位システムで、地球上の現在位置を人工衛星からの電波で測り知る装置。
主にスマートフォンやカーナビ、GPSトラッキングが可能な時計やサイクルコンピューターなど、移動する機器に対して現在地を特定してナビゲーションをする際や、走行した軌跡をルート保存する際のデータなどに使用される。
GLONASSとは?
GLONASSとは、もともとはソビエト連邦が開発した衛星測位システムで、現在はロシア宇宙軍の手によってロシア政府のために運用が継続されている衛星測位システムの略称です。
衛星の測位システムを使用する機器類においてGLONASSからの信号を受信するメリットは、GPS衛星だけでは測位が困難な状況、例えば空が遮られる深い山や森の中、ビルの谷間などで、GPSと合わせてGLONASS信号を受信することで、測位の向上が見込まれる可能性が上がること。
GLONASSの衛星の信号次第なので絶対というものではないが、GLONASSの測位信号は衛星ごとに周波数の異なる信号を送信する方式を採用しているため、GPSとは異なる場所で測位したデータを使用するので、GPSの測位データが当てにならない(衛星の軌道上の位置の問題)時には特に有効となる場合が多い。
GPS、GLONASSはそれぞれ運用元のお国が違うんですね。
GPSとGLONASSの双方の信号を受信するメリットとデメリット
わかりやすくいうと、一つの衛生システムから一つの信号を受信するより2つの衛生システムから2つの電波を同時に受信したほうが精度が上がるという事なんですね。
アメリカとロシア(旧ソ連)は、かつて宇宙開発世界一を競っていた二台大国であり、それぞれ考え方もシステムも運用方法も違っていて当然です。
しかしながら、これらのシステムを使うことが出来る我々としては、2つの電波のいいとこ取りをすることで、現在位置の正確な測位が可能となる訳ですから良いことづくめですね。
一方でのデメリットは、双方の信号を受信しようとすると、電池を著しく消費するということ。
精度を取るか?、電池の消費を取るか?を適宜判断する必要があります。
日本には準天頂衛星もあるが.....
Garminには搭載されていませんが、我が国日本にも、”準天頂衛星みちびき” という純国産の衛生測位システムがあります。
導きはGPSに互換しているので、日本国内で使用するなら本来であれば ”GPS+みちびき” が最強コンビになるのですが.....。
残念ながらガーミンはUSA産ですので....。
でも、将来的にはそうなって欲しいですね、みちびきはGPSとも互換があるようですし。
本題:バッテリーの持ちが悪い
で、ようやく本題です。
Edge520jのカタログ値公表値では電池の持ちが標準使用時で約15時間となっています。
ん、”標準使用時”とは、はて!?。
どのように使えば標準なのか?。
基本的にGPSの信号をトラッキングする機器は電池の消費量が半端ない事で知られています。
それでもGPSを使用しつつもスマホよりも驚異の電池持ちを実現するサイコンは、さすが専用の機器と言えます。
純粋にサイコンとスマホと比べるのは愚の骨頂かも知れませんが....。
通常使用で15時間とすれば一日2時間のライドだったら1週間は充電しなくても済む計算になりますが、私の現在の電池持ちは2時間のライド×3日=6時間程度の使用で電池残量が40%を切ってました。
フル充電でギリギリ8時間使用出来るかどうかってところですが、さすがに電池残量40%で意気揚々とライドには行けません。途中で電池切れしてアクティビティーの記録が途切れたらイヤですし。
520jを使いはじめて1年が経過しようとしていたので最初は電池の寿命かな?とも思いましたが、サイコンなんで毎日使うようなものでもないし....。
と思っていた矢先。
先日のゴールデンウィーク中にBigさんと一緒に大槌の新山ヒルクライムに向けた練習会で一緒に走った時のこと。
Bigさんも同じ520jを使用しています。
両者ともバッテリー100%で練習を開始し、同じコース同じ距離を走りました。
ヒルクライム含めて50kmほど走って帰ってきたとき、Bigさんの520jはバッテリーがまだ90%以上あるのに私のは70%台。2時間しか走ってないのに!?。
二人の設定を見比べると、Bigさんはバックライトを完全カットして0%にしていました。
これは決定的と思った私は家に帰ってから色々と設定を見直すことにしました。
バックライトの設定どうなってる!?
皆様のサイコンのバックライト設定はどうなっていますか?
私は基本的に日中のライドが主(みんなそうだってw)ですが、たまに夜間MTBで散歩がてら20kmほどライドすることもあります。
しかしながら何故かバックライトのレベルを常に100%に設定してました。
太陽カンカン照りの白昼に果たしてバックライトのレベルが100%も必要なのか?
実際のところ、バックライトが無くても(設定値0でも)十分確認できます。
だって、数年前まで使っていたキャットアイのサイコンなんかバックライドなんてものついてなくて普通に使ってましたからね。押せばライトが光るタイプでしたが、常時点灯ではありません。
まずもって、520jの電池持ちが悪いと思ってこのブログにたどり着いた方、今一度ご自身のサイコンのバックライト設定を確認してみてください。
調整については後ほど。
見直す設定は上記の2つ
結論ですが、下記の2つの設定を見直すことで電池の持ちは劇的に改善されます。
イジる(確認する)のはGPSのの設定とバックライトの設定、この2つのみ。
Q1:S+GLONASSの二本立ては本当に必要?
私はGPSの設定を GPS+GLONASS にしていました。
正直申し上げますと、GLONASS無しでも十分です。
これをGPSのみに設定を替えます。
GPS一本でイケますよ!。
私は普段のライドでかなり深い山岳地も走ります。
上記の写真を撮っている場所はスマホの電波も入らないような深い山中です。
が、サイコンがGPSを見失う事はまずありませんでした。
基本的に空が目視出来る場所であれば衛生の電波は受信出来るのが定石です。さらにそれが、周囲に障害物が無く地表よりも高度がある山の上であればあるほど、GPS受信の条件おいては良い方向に作用するはずです。
ただこれは、緯度経度などの地域の影響があるかも知れませんので、お住まいの地域で自身で検証してみて下さい。
A1:GPSの設定を変える
GPSの設定を変える手順です。
①ホーム画面から左側面の▼を押して ”メニュー” を開きます。
②設定から
③アクティビティープロフィールを選択
④任意のプロフィールを選択
⑤GPSモードを”GPS”にセット
※室内でローラーやZwiftをやられる場合は基本的に ”オフ” で。
アクティビティーを複数設定している方は、④と⑤を繰り返します。
これでGPSの設定はOKです。
問題が生じたら適宜変更してみてください。
ちなみに、GPS+GLONASSモードとGPSモードのみの両者の電池持ちの比較は当方では行っておりませんので、どの程度の効果があるかは未計測です。
Q1:白昼にバックライトの設定は必要!?
よくよく考えれば日中にバックライトなんて必要ありません。
私も実際にバックライトをOFFにして走ってみた結果、バッテリーの持ちは格段に上がりました。
たしかにトンネルの中や日光の当たらない木々の下を走っている時には、バックライトがないと見えない時があります。
しかしそれは一時的なこと。
そもそもサイコンをそんなに頻繁に見る方がロードバイクのライドにおいては非常に危険。
トンネルの中では特に、歩道と車道との位置関係や障害物のチェック、追い越していく車両との距離感など、そちらのほうに意識を向けたほうが賢明なわけです。
一時的にサイコンが見られなくても特に困るものではありません。
それよりも何よりも、ロングライドの際は電池切れのほうが怖い訳です。
A1:バックライトは必要ない! バックライトを解除する
では、バックアップの設定をOFFにしていきましょう。
①ホーム画面から左側面の▲を押して ”ステータス” 画面に移行します。
②バックライトやセンサーの設定状況を表示する画面に移動します。
バックライトの設定は一番上です。
③右側面の決定ボタン (”→❏” 四角に矢印が刺さったようなボタン ?)を押します。
④バックライトレベルの設定画面に変わるのでここで設定を変更しましょう。
⑤バックライトレベルを”0%”にします。
これらの設定の見直しでバッテリーの持ちは劇的に改善されるでしょう。
但し、ブルベやイベント、トレーニングで夜間も走る方は、アクティビティープロフィールで”夜間”を作成し、バックライトの設定を10%~30%など低めに設定するか、もしくは走る都度上記のバックライトの設定でこまめに調整したほうが良いかも知れませんね。
まとめ
この2つの設定を施した事で、バッテリーの持ちは改善されました。
2時間のライドでも電池の消費は10%程度。
カタログ公表値の15時間の使用も頷けます。
おさらい
ココがポイント
GLONASSの設定はOFF
ココがポイント
バックライトの設定をOFF
以上、バッテリーの持ちが悪くて悩んでいる方、お試し下さい。
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