八幡平ヒルクライム2018にエントリー
2018年9月2日(日)に八幡平アスピーテラインのヒルクライムレースが行われます。
岩手県内のヒルクライムレースは7月のきたかみ夏油で最後だと思っていた矢先、7月の下旬に「八幡平ヒルクライム」の案内が来たときにはちょっとニンマリしてしまったんですけど、それにしてもちょっと案内が遅くないかぃ?とも思いました。
なにせ、7月の26日に案内が来てレースが9月2日なので、約1ヶ月しか猶予がありません。
しかも、エントリーの受付最終が8月22日(水)ですと!。
それって、発表から締切までたったの1ヶ月しかないじゃないか!?。
いや、こちらに案内が来たのが地元宮古でお世話になっている菅野サイクルさんのFACEBOOK経由だったので、もしかしたらそれ以前にレースの発表はあったのかも?とも思いますが、とりあえず貧脚ながらヒルクライム好きの私としては、すかさずエントリーしました。
唯一の不安材料としては、現時点で友人知人が誰一人として八幡平(ヒルクライム)には出ないという事実。
ちょっとばかりアウェー感が漂います。
自分自身どこのチームにも所属していないということもあって、過去のレースでも一人でレース会場に赴き、淡々と準備して淡々とレースをこなして、レース後に知り合いを見つけてちょっと喋ってさようなら~という雰囲気の中で生きてきたので、特に一人が嫌いな訳では無いのです。
ただ、チームでワイワイガヤガヤと騒ぎながらレースを楽しんでいる人達をみると、やはり羨ましくも見えてしまうわけで.....。
でも、結局知人とレースに参加すると言っても、集合もバラバラであれば駐車場もバラバラになるので、結局レース日は一人で過ごす時間のほうが圧倒的に多い訳なので、特に気にすることでも無いのです。
2018年におおつち新山で20年ぶりのレース復帰を果たした貧脚ライダーの私にとっては、北上夏油ヒルクライムに続いて八幡平で復帰後3回目のレースとなります。
しかしながら、八幡平など走ったことも無い私にとって見れば、大槌、夏油と並んで練習しない訳にも行かず、とりあえず岩手で一番の難所として知られるアスピーテラインの練習ライドに言ってみる事にしました。
八幡平ヒルクライムは初開催!?
2018年に数十年ぶりにレース復帰した私は、ここ最近の岩手県のロードバイクのレース事情がわかりませんでしたので、てっきり八幡平ヒルクライムも今年で数回目の開催なのかと思ってましたら、なんと!今年が初開催なんですね!?。
というのも、昨年2017年の9月2日(土)に「八幡平ファンライド」と称して、来年度のヒルクライムレース開催に向けての検証イベントが行われていたのに最近気が付きました.....恥。
数年前から開催の噂があったそうですが......。
そして、このファンライドにて30名弱の参加者さんでいろいろと検証されたそうです。
2018年の大会HPを覗いてもリザルトが載っていなかったのはそのせいだったんですね.....。
八幡平ヒルクライムの概要(予測データ含む)
八幡平ヒルクライムの運営の発表による公式なコースの詳細です。
距離: 19.1km
最大標高差: 1,083m
獲得標高: 1,134m
平均斜度 全体: 5.7%
上り: 6.8%
下り: 4.4%
です。
Gariminユーザーのかたは、下記のリンク経由で自身のGarmin Connectにコースデータを取り込めば、お持ちのGariminサイコンに八幡平HCのコースデータを反映することが出来ます。
操作はPC/Macにて行って下さい。
上記のリンクを開くとブラウザが起動して自分のGarmin connectページが表示され、コースのデータが表示されます。
画面左寄りにコース名称やコースデータが表示されていると思いますが、その下にデバイスへの送信というボタンがあるので、GarminサイコンをPCに接続してデバイスへの送信をクリックしてください。
※補足
平均速度、目標時間については自身のレベルに合わせて適宜調整してください。
上記画面のデバイスへの送信ボタンの横の・・・ボタンを押して編集をクリックします。
高度、ペース計算タブがあるので、ペース計算タブに切り替えます。
平均速度、または目標時間のいずれかの数値を変更することで、自身の好きなペース(目標)設定ができます。
Garminに転送して実走のときにこのデータを使用する場合は、ペース計算が終わった状態で転送しないと、ペース計算されたデータがサイコンに転送されません。
最新のデータを反映するには、ペース計算などを行ったあとに転送するようにします。
こうすることで、ライド中にバーチャルパートナーページを開くと、現在の自分のペースが目標からどのくらいの差異があるかがリアルタイムで分かるようになるので、ペース配分の参考にすることが出来ます。
お試し下さい。
獲得標高が県内ヒルクライムレースでは最大級ですね。
大槌で864m、北上夏油で561m と比較するとよく分かります。
あれだけキツイと感じる ”おおつち新山” よりも更に 200m も登らなければならないという過酷さです。
更に大槌のコース距離は 13.1km に対し、八幡平は 19.1km ですので、6kmの区間延長があります。
2018年が初開催となるため、当然過去のリザルトも無いので参考になるタイムのデータもありませんでした。
しかし、幸いにも八幡平ファンライドに参加された方のブログに遭遇してデータを確認することができました。
その方には連絡を取ってないので不用意なリンクは貼れませんので、URLリンクは控えます。
なので、トップタイムのデータではないので参考まで。
2017年ファンライドでのトップの参考タイムは恐らく、1時間00分程度か?と思います。
いや、速い方だと1時間は切るんでしょうね、きっと.....。
勿論、これより速い方がいらっしゃれば、尚速いタイムが生まれることでしょう.....。
侮ることなかれ、八幡平アスピーテライン
で、去る今月8月の4日(土)、私も初の八幡平をロードバイクで登ってきました.....。
宮古発 AM8:00
朝イチの仕事があったので、そそくさと仕事を終わらせて朝8時に宮古を出ました。
国道106号線経由でしたが途中の腹帯のトンネル内で事故。30分程度の渋滞に巻き込まれての散々なスータトとなりました。
ちょうど、JR腹帯駅手前の宮古盛岡道路の橋桁工事をしている手前2km付近から事故現場の三ツ石トンネルまでの約4kmほぼ壊滅状態。
天気も良かったのになんの事故だったのでしょう?。
まぁ、トンネルの事故なので天気はあまり関係ないか?。
レッカーされてきたのは1台だけだったので、恐らく単独事故でしょうか。
八幡平着AM11:30
やっとこさ八幡平に着いたのが午前11時30分でした。
高速を使えばもうちょっと早いのは分かってましたが、バイクを載せていたのがマニュアルの軽バスだったので、ちょっと高速はご遠慮しました。
もともと飛ばせないのなら、下で行っても大して変わらないでしょう....という判断。
私が最も信頼している天気アプリの予報では、午後1時頃から八幡平全域で雨雲に覆われるとの予報。
「あぁ、夏油と同じ雨か.....しかも練習ライドで.....」
と意気消沈。
確かに、松尾八幡平ビジターセンターに到着直後の画像を見ても雲行き怪しいですね...。
しかし、宮古から3時間30分も掛けて八幡平に来ておいて、多少の雨くらいで引き下がれるか!とバイクを組んでタイヤの空気圧を調整します。
結局、終始雨は降りませんでした。
AM11:53 ヒルクライム練習開始
私が練習を開始する直前、クロスバイクが1台ヒルクライムを開始したようで目の前を通過しました。
「お!やはり居るんだな......」。
と俄然やる気になります。
という訳で、距離19km、標高差1,093mの長いヒルクライムアタックに入ります。
八幡平アスピーテラインは、過去にクルマで一度登ったっきり。
今の嫁と結婚する前にデートで♥......笑。
なので、コースデータ以外のビジュアル的な要素と大体のコースの勾配は何となく頭には入っていました。
しかし、やはりクルマで登るのとチャリで登るのでは大違い。
しかも、過去に来たのは、今から12年前くらい。
自分の曖昧な記憶って、これほどまでに当てにならない事に思い知らされます。
前半2.5kmほど続く、つづら折りの連続ヘアピン。
始まったばかりなのに、もう心が折れそうです。
「あれ!?、こんなに勾配きつかったっけ!?」。
でも、ヒルクライムですからね、ひたすら登るしかありません。
夏場のスノーシェルターにやられる
この日の気温は麓で28℃でした。
ヒルクライムにはちょうど良いかな~とルンルン気分だったのはつかの間の話。
詳しくは、読み進めていただくと分かります。
アスピーテラインには上の画像のようなスノーシェルターと言われるトンネルが約5箇所あります。
豪雪地帯の道路で、主に施設や道路を雪害から守るために建設されます。これにより吹き溜まりの発生しやすい道路などのポイントに設置すると、クルマのスリップ事故などを防ぐ効果があります。
冬の八幡平なんて想像もしたくないのですが、このスノードームが夏場のサイクリストにとってはとても厄介なのに気づきました。
最初は直射日光を遮ってくれるのでいいんじゃないか?と思ってましたが、実際にロードバイクで入って見ると中は灼熱の地獄と化していました。
ただのトンネルなら良いのですが、いかんせんスノーシェルターなのでスケスケの薄い鉄板的なもので覆われているので、こいつがご丁寧に温室効果的な役割を果たされているご様子。
日光を増長させてトンネル内に届けてしまってくれています。
しかも、中は無風状態。いわゆるサウナです。
気温28℃でも、恐らくシェルター内部は体感35℃くらいはあったでしょう。
中に入った瞬間、頭から首元から汗が飛び出ました。
早く通過したくとも6~8%の勾配が邪魔して、迂闊にペースアップして無駄な脚を使いたくもありません。
「うわぁ~地獄だわ~、確かもっとあったような.....」
因みに、計5箇所です。
練習日が8月上旬だったので気温は仕方ないところもありますが、レース当日は9月上旬なのでだいぶ涼しくなっている事でしょう。
レース日はそれほど気にしなくても良いような気もします。
逆に天候が雨だったら、シェルターがいい雨除けしてくれそうですけど......。
御在所ゲート
やっとの想いで御在所ゲート通過。
通過タイムが何分だったかはもう覚えてません。
御在所ゲートで、スタート地点から距離約7.9km、標高差481m、平均斜度6.0%(ルートラボ調べ)です。
個人的には御在所ゲートまでが一区切りかな~と思います。
というのも、足切り(失格)ポイントもここ御在所ゲート。
御在所ゲートをAM9:15までに通過出来なければ足切りとなるそうです。
エキスパートクラスのスタートがAM7:30で、5分刻みで各クラススタート。
最も遅いスタートとなる一般男子A(中学卒業~29歳)でAM8:10のスタートですので、そのクラスであってもAM9:15に御在所を通過出来なければ足切りとなりますね。
8kmのヒルクライムを1時間で....ですから不可能ではないと思いますけど。
しかも男子Aのクラスは我々の年代(40代)とは違って、皆様活きが宜しいでしょうから大丈夫でしょう.....笑。
実際、貧脚の私でもGarminのデータ上では42分くらいでした。
因みに40代クラスの場合、スタート予定がAM8:00なので1時間15分の猶予があります。
というわけで難関はさらに続きますが、この御在所ゲート通過が一つの目安です。
練習の当日は10名程度のサイクリストさんたちが休憩していました。
恐らく盛岡あたりからライドしてきて八幡ヒルクライムを敢行しているのでしょうか?。
私はタイム計測中の身なので途中休憩は出来ません(するつもりもありません)。
休憩をされている皆様に会釈でご挨拶ののち、その場を通過します。
源太岩
2つ目のポイント、源太岩。
スタート地点より、距離12.2km、標高差796m、平均勾配6.5%。
運営公式のヒルクライムコースの総延長距離は19km。中間地点は9.5kmですので既に通り過ぎています。
9.5km通過時で55分でした。まぁ、貧脚ですのでこんなもんでしょう。
自分の貧脚ではもしかしたら2時間を超えるのでは?と半ばヒヤヒヤものですが、中間点で1時間を切っていたのでこのペースを守られればそれは無さそうですね。
先にも書きましたが、恐らくトップタイムは1時間を切るかどうかのタイム、個人的には "55分00秒前後!?” と予測します。
ということは、本番ではトップの選手は既にゴールしてますね......苦笑。
私はこれからあと6.8km登らなければなりません。
こんなゆっくり目でしか登れないくせにですが、まだ脚に余裕はありました。
疲労感もありません。
茶臼岳通過
スタート地点から15.1km、標高差993m、平均斜度6.6%。茶臼岳よりちょっと先のパーキングを通過。
上の画像は帰りに撮影した画像です。行きは当然アタック中ですので休憩はしていませんよ。
さきほどの源太岩から3kmしか登ってませんが、ここに来て大分脚に来ているのが分かりました。
ちょっとでもペースを上げようとすると太ももが痙攣を起こします。
相変わらずヒルクライムでは大腿四頭筋ばかり使ってしまういつもの悪い癖が抜けません。
平地ではトレーニングしているつもりなんですが、ヒルクライムになるとイッパイ×2になってしまいます。
ここでスタート時から約1,000mの標高、よく考えれば脚に来ないはずはありませんよね。
大槌新山ではとっくにゴールしている標高ですが、ここは八幡平アスピーテ。
ゴールはまだ4km先です。
改めて19kmの道のりの長さを痛感します。
ゴール地点
ゴール地点の画像を(も)、撮り忘れたのでGoogleのストリートビュー埋め込みで勘弁してください。
(雪バリバリ写ってますが、夏場なので実際はありません)。
ゴール地点は県境の見返り峠の200mほど手前の大きいパーキング(下記画像参照)になります。
この場所の通過でスタート地点から19,05km。
タイムは掛かりに掛かって......1時間51分24秒でした(参考にしないで下さいね.....汗)。
クラス(全体)最下位にだけはならないように頑張るだけですが、クロモリの鉄下駄鉄バイク貧脚ライダーのタイムです。
STRAVAの出力平均も139wですので.....。
見返峠
ロードバイクを降りると、脚は生まれたての子鹿状態でフラフラものになってました。
「あれ!?、結構脚使ったんだね~」
と、冷静に辛~いヒルクライム一人旅を振り返ります。
いやいや、でも、岩手県最高峰のヒルクライム名所となるであろうアスピーテラインをロードバイクで上りきったというもの結構な感動ものですが。
こうして県境に自転車でたどり着いたというもの感慨深いものがあります(って、19kmしか走ってないんですけど....)。
県境で写真撮影していたら、観光客さんが声を掛けてくださいました。
「よく登ってきたね~、途中頑張ってたもんね!」
それはそれは数十台のクルマと観光バスに追い越されましたから、私のさぞかし無様な表情を尻目に、皆様ここに登って来られた事でしょう。
でも、とりあえず、GarminとSTRAVAでコースの実測データも採取出来たので、個人的には一安心といったところです。
脚はカクカクですけど。
ダウンヒル
その後写真撮影を兼ねて、40分を費やしてのゆっくりダウンヒル。
ここで、改めて八幡平の雄大な自然に圧倒されます(今頃!?)。
ヒルクライム時点では必死でしかなかったので、風景なんて目に入ったところで特別な感情が生まれる事はありません。
しかし、こうしてダウンヒルをしながら周囲を見渡すと、改めて「八幡平だなぁ~」と感動してしまいます。
反省
余談ですが、スタート地点の松尾八幡平ビジターセンター前の気温は正午で28℃でしたが、頂上に登った午後14時ごろの頂上の気温は20℃。
その気温差約±8℃。
夏場であっても標高1,500mの山を侮ってはいけません。
私、あろうことか夏場の山を侮ってしまいました。
練習ライドとはいうもののウィンドブレーカーを忘れてしまいました。
しかもサイクルジャージは半袖短パンです。ヒルクライムではこれでも良いんですけどね。
これで20℃の山を時速40km/h以上で下るとなると、恐らく体温を奪われる事でしょう。
各レースでは必ず持参してましたが、8月の山だからとちょっと侮ってしまいました。
ウィンドブレーカーはダウンヒルでは常時必要ですね。
まとめ
という訳で、2018年に初開催を迎える八幡平ヒルクライムの練習ライドをまとめてみました。
実際の八幡平の標高は1,613mですが、スタート地点の松尾八幡平ビジターセンターで標高が既に462m(Garmin Edge520j実測値)、標高差の公式発表は1,083mですので公式と実測の標高データのつじつまは大体合っている模様。
麓と頂上の気温差には十分な注意が必要です。まぁ、ヒルクライムレースでは当たり前の事ですけどね。
どのシーズンでも、最低で7~8℃は気温差がありそうです。
改めまして一言申し上げると、半袖短パンでダウンヒルは絶対にNGです。せめで上半身は長袖で。
体が冷えて危険です。
この記事は8月19日に書いてますが、事実本番までもう2週間を切っています。
もう一度練習で登りたかったのですが、週末も仕事三昧でもう走れそうにありません。
ぶっつけ本番で行きます。
レース後には、また当日の状況などをレポート形式で報告出来ればと思います。
更にアスピーテラインヒルクライムの攻略ポイントなども分析出来ればと思っています。
(貧脚ですが、分析は好きです......笑)。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございます。
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