ロードバイクの冬の自主トレ
お察しの通り、オフシーズンに室内で出来るロードバイクのトレーニングと言えば色々ありますが、取り敢えず今日は固定ローラーについてです。
固定ローラー、3本ローラー、スマートトレーナー(Zwift)などなど、室内で出来るローラー系エクササイズはこの3点に絞られますかな?。
スマートトレーナーとZwiftはまぁ一緒の括りにしておきますが、言及はまた次の機会にでも。
このローラーシリーズの中でも一番安価で初心者でも手軽に使えるのは固定ローラーだと思います。
MINOURAの製品だと安いものでは2万円程度からありますが、最近では安価な中国製が8,000円から10,000円程度で買えてしまうものもあります。
その固定ローラーでよくささやかれているデメリットと対策について考えてみます。
固定ローラーとは?
固定ローラーとは、ロードバイクの後輪のクイックリリース部分をローラー台に固定し、負荷の掛かったローラーに後輪をはめ込む事で、実車に乗りながら室内でペダルを回すトレーニングが出来るアイテムになります。
3本ローラーの場合はバランスを取るのが難しく最悪の場合落車の危険性もあり、慣れるまでにそれなりのトレーニング期間を要しますが、固定ローラーの場合は後輪を固定して車体を浮かせてしまうので、バランスを取る必要がありません。
補助つきの子供用自転車と同じです。
用途としては、ヒルクライムトレーニングの基礎となるインターバルトレーニングや筋力UPの踏み込むトレーニングに向いています。
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固定ローラーのメリット
固定ローラーのメリットについて先述しましたが改めてまとめます。
安全
後輪を固定するので実走感は無いですが安全なのでペダリングに集中出来ます。
バランスを取る必要がなく落車などの危険もありませんので、届いた日からすぐに実践的なトレーニングが出来ます。
安価な価格
機械が比較的安価です。
国内メーカー海外メーカー含め、一般的なものでも20,000円程度。安いものでは8000円~10,000円程度のものもあります。
初心者にも優しいトレーナーとなるでしょう。価格が安いというのは初心者のみならず全てのサイクリストにとって味方となってくれます。
軽量コンパクト
折りたたんで収納出来るので場所を取りません。
製品重量も5kg程度と女性でも持ち運びや設置が簡単です。
高級モデルではパワーメーターを内蔵しているものもあり、Zwiftなどを使用する場合にはとても便利です。将来的にZwiftをする予定があるのであれば、購入の際はよくリサーチをしたほうが良いです。
固定ローラーのデメリット
一見するとメリットが多いようですが致命的なデメリットもあります。
騒音・振動
外的要因(リアタイヤ)によって回転体を物理的に回すのでどうしても騒音は避けられません。
価格の安いものは騒音対策もほとんどされていないので、集合住宅での室内使用は厳しいかも知れません。
タイヤ摩耗
固定ローラー最大のデメリットはこれです。
30km1時間のライドでタイヤカスはご覧の通りです。
タイヤも消耗品とはいえ、このように目に見えてタイヤカスが散乱しているとお金を捨てているような感覚になります。
まさにF1が走った後のサーキットの路肩状態となります。
そして、これだけのタイヤカスが出るわけですからタイヤが固定ローラーに触れている接地面が目に見えて扁平してしまいます。
上記写真のタイヤは、IRC Roadlite 700×25C 190120 練習用に買った安いタイヤ(普段は実走用)です。
ロードバイクのタイヤは基本スリックなので、ドライ路面特にコーナリング時ののグリップ感をだすため、柔らかめのコンパウンドを使用します。
つまり、ゴム自体が柔らかく出来ているので、普段ロードで使用するタイヤは基本ローラートレーニングには向きません。
あくまでも道路を快適に走るために造られたタイヤは道路の上のみで使用するようにしたいですね。
固定ローラのデメリットを回避する
ローラー台専用トレーニングタイヤに交換
上記に記した固定ローラーの偏摩耗問題ですが、これはローラー台専用のタイヤに交換する必要があります。
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固定ローラーや3本ローラー使用を前提に硬いゴムで造られているため、簡単には摩耗しない高耐久タイヤです。
屋外の実走は基本的に出来ません。
但し、タイヤを買ってホイールに組み込んだとします。使う度にタイヤの組み込みなんてしていたら室内トレーニング自体に嫌気が差してしまいそうです。そうなると、ホイールがもうワンセット欲しくなるかも知れません。
その場合は、安い鉄下駄ホイールをヤフオクなどで物色して出来ればシーズン中に使用するスプロケと同等かそれに近いものを用意して組み込み、ローラー専用タイヤ・ホイールセット一式を予備として持っておくと良いとおもいます。
若干の出費が嵩みます....泣。
もしくは、ローラーは冬場のトレーニング専用として割り切り、て冬季期間中はロードバイクで外は走らないようにすれば、今あるホイールにトレーニングタイヤを組み込み、冬場のトレーニング専用マシーンとして使用するという手もあります。
この方法だと余計なタイヤ・ホイール代が掛かりませんね。
ただ、そんな厳しい冬の合間にも温かくて天気のいい日があったらロードバイクで外を走れるチャンスが稀に現れるかも知れまえん。そんな時に備えたいのであれば、黙ってトレーニング専用タイヤホイールセットを準備しましょう。ホイール一式チェンジですぐに外でライド出来ます。
また、それぞれの固定ローラーには、画像のように負荷を調整するツマミがついています。
負荷の調整次第でタイヤの摩耗度も変わりますので、まずはお試しで使って様子を見たほうが良いかも知れませんね。
まとめ
固定ローラーのメリット、デメリット等を書いてみました。
実際のところビットリアザフィーロのようなトレーニングタイヤを準備するには、新たにホイールやスプロケも新調しなければならず、お金もそれなりに掛かります。
これらは冬用、もしくはシーズン中の雨天時、レース前のアップ等で必ず使用する機会は多いはず。
オススメは後々に軽量ホイール交換した際に完成車に付いてきた鉄下駄をローラータイヤ専用ホイールにすること。だからホイールを買い足したついでにローラー専用ホイール・タイヤセットをスプロケ付きで組んでしまうのがお得です。
金銭的に余裕の無い方は、ヤフオクやメルカリ等で”ロードバイク トレーニングタイヤ”、”トレーニング用ホイール”などで中古の購入も検討してみて下さい。ロードバイクをリタイヤした方々の出品が結構な確率で出てきますよ。
それでは。