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【2019】おおつち新山高原ヒルクライム練習ライド報告 新山は実走可能です!

2019年4月24日

おおつち新山ヒルクライムまであと1ヶ月

さぁさぁ、おおつち新山高原ヒルクライムまであと1ヶ月を切りましたよ!。

 

管理人のダイエットも、いまのところ一応順調ということにしておいて下さい。

何せ、おおつちヒルクライムまでに体重を63kgまで絞らなければならないので....汗。

現状報告ですが、66.7kgです。あと3.7kgですが.....。

食事制限である程度はコントロール出来るようになりましたので、GW中に暴飲暴食しなければ大丈夫と思います。

さしずめ、GW中は仕事三昧なので、そんな暴飲している暇も無いと察しますが....。

 

という訳で、今回は2019年5月19日(日)に岩手県大槌町で開催される「おおつち新山高原ヒルクライム」の練習ライドに行って来たので、コースの状況なども含め、そのご報告をしたいと思います。

 

 

新山高原の現状報告

新山高原のヒルクライムコースの現状報告です。

皆さんが特に欲しいとされる情報は、コースがクリアかどうか?だと思います。

なんせ、新山と言えども標高は1,000mもあります。沿岸部では高い山の部類に入ります。

稀に雪が多いシーズンは山頂付近の雪がなかなか溶けなくて、練習ライドも出来ない状況も多々あったようです。去年(2018年)に至っては、4月の中旬にクルマで状況を見に行ったときは、コースの中程ででさえ雪で通行止めで走れる状況ではありませんでした。

今年は暖冬+雪も少なかったですから、その心配には及びませんでした。

そして、去る4月20日(土)に走ってきました。

 

まずは結論から。

コースはクリアで実走可能です!。

 

おおつち新山高原ヒルクライムは、9kmのパレードランの後に、距離13.1km獲得標高860mのヒルクライムレースです。

9km+13.1km=22.1kmを往復するので、当日は44kmほどの距離を走る計算になります。

日頃の練習で40~50kmのライドに慣れておかないと、ただ走るだけでなく獲得標高860mのヒルクライムでも相当な脚を使いますので、初心者の方はたくさん練習しておきましょう(って私もあまり偉そうなことは言えない....泣)。

本気モードで練習している方はパレードランを含めた実走距離を走って練習に望んでいるので、大槌町役場付近からスタートしているようですが、私はいつも横着してしまってスタート地点付近からいきなりヒルクライムしてしまってます。

もちろん本番ではパレード区間の9kmを走る訳ですが、この9kmの道のりもなかなかのウォーミングアップになってよいです。

パレードと言いつつ、なかなか皆さんハイペースで走られます。私は去年、あまりにも遅くてパレード区間で追い越されました.....笑。パレード区間は本当は追い越し禁止らしいですけど.....。まぁ、自分が遅かったので仕方無かったのでしょう。

 

遠征用車両(ではなくて商売用車両)である”日産クリッパー”からバイクを降ろし、ワタワタと組みあげていざ走り始めます。

ヒルクライムなのでFFのディープリムは一旦お蔵入りしてZONDAで挑みます。

と言いつつも、FFのスプロケは11-25Tが組んであるのでヒルクライムにはちょっと不向きです。

いや、ディープリム自体がヒルクライム向きでは無いですからね。

でも、重量はZONDAともそれほど変わらないので、スプロケさえコースに合っていれば行けると思います。

そんな訳で、現在ディープリムのスプロケも変更中ですが、本番はおそらく "ZONDA + 11-28T" で登る事になるかな?と思います。

 

昨年のタイムですが、

①初めて新山を走った練習ライドで、  1:25:37

②2018年のレース当日、                1:21:06

③2018年走り納めリベンジライドで 1:13.36

でした。

しかも、①と②は旧クロモリバイクでのライドです。今でも練習用として重宝していますが③の走り納めライドで仕様したカーボンバイクと比べると機材の重量差はプラスの3kgほど。

そう考えると、③は速くて当たり前です。その差は殆ど機材の差とも言えるでしょう。ホイールも鉄下駄からZONDAに変わってます。

 

という訳で、昨年のシーズンベストは走り納めライドの1:13:36ということになりますので、今年はもちろんこの記録を抜くのが最大の目標になります。

願わくば、新山で1時間切りを果たしたいところ。新山を走られる方々の目標は”1時間を切る”ことだそうで、”1時間を切れば速いほうだ”という事らしいです....。

もちろん、表彰台を狙うには40分台前半を目安に走らなければなりません。

 

スタート地点付近。見るからにコースの状態は良さそうです。

ここでの標高はすでに123m。

ここから約860m登り、頂上の標高約1,000mの新山高原を目指します。

颯爽と走り始めますがスタート直後からの緩い上り坂。

管理人
「あぁ、そう言えば新山ってこんなんだったな......」 

と新山のキツさを思い出します。

 

走り初めて10分後、2km地点に差し掛かったときでした。

冬の産物とも言える、滑り止め砂がコースに散らばっています。

このような区間が1kmほど続きます。

下手にトルクの掛かったリアタイヤを載せてしまうと滑ります(当たり前だ)。なので避けて走ります。

 

しかし、雪解け後のコースとしては全体的にキレイなほうです。既に役場の方とか地元ボランティアの方々の手が入っているのでしょうか?。

雪解け後の山は折れた枝木や枯れ葉が道路上に散乱しているものですが、それらしき目立つ落下物はすでに撤去されているようでした。

おおつちはこのあたり、さすがですね。

 

スタート地点から3km付近の水処理施設。

ここで標高は374m。スタート地点からすでに250mも登っています。

ここまでは10%~15%のきつい勾配が続きますので、この建物を見るといつもホッとします。

しかしながら、侮ることなかれ、新山のキツさは後半に続きます。

 

スタートから4km地点のつづら折りカーブ。

スタート地点から300mの標高差。

個人的にはこの辺がいちばん辛いですね。勾配は13~16%。新山一番の難所?と言って良いのではと思います。

自分はギア28Tじゃないととても登れません。短い区間なら25Tあたりで踏ん張るんでしょうけれど、なんせこの先も長いので....。

 

ガードレールもところどころ切れているので、ダウンヒル時は特に注意です!。滑り止め砂も散乱しています。

いかなる状況であっても、新山のダウンヒルは絶対に飛ばしちゃイケマセン。

 

 

スタート地点から6kmは脚休め区間も殆どなく上りっぱなしです。

そんな登りっぱなし区間での攻略ポイントとしては、あまり上を見ないことです....笑。

「え.....今からあの道路まで登るの?」

これから自分が通るべきガードレールの白い筋が山肌に見えると愕然としてしまいます。

 

スタートから6.2kmの小槌神社付近。

スタート地点との標高差489m。

この付近は平坦地ですので脚休めが出来ますが、平坦区間は頑張って踏まないとタイムが縮まりません。登りで頑張りすぎると脚がなくなりますので、やはり平坦路は頑張りどころです。

 

 

スタートから12km付近。ゴールまではあと1km。

海抜は約864m。スタート地点から740mの周辺にはまだ雪が見えますが、コース上に影響はありません。

 

スタートから12.3km付近。

この直線が見えたらゴールはあと少しです。

貧脚な私としては、このあたりではもう脚が残ってないです。

心拍の限界の180bpmあたりをウロウロしていて、なかなか心拍も下げられません。

ダンシングなんかをして踏み込んでしまうと一気に心拍が180bpmを超えてしまいます。

大腿四頭筋も限界です。

 

 

頂上到着。

やはり新山はキツい......。

 

 

タイムは1:09:30で過去のベストを更新しました。

機材はホイールも含めて昨年の最後に走った状態と同じ仕様で登ったので、明らかに昨年よりは速くなったかな?と思われます。

さすがに今の自分のレベルでは1時間切りは無理です。

 

 

 

新山で1時間を切る!

新山で1時間を切る。

皆様これを目標にしていらっしゃいます。

もちろん、それぞれのクラスの方々の半分以上の方は余裕で1時間を切っているようです。

 

このようにヒルクライムで目標タイムを組める場合の重要な要素として、平均時速が重要視されます。

平均時速÷距離でタイムが算出されます。

 

新山の距離は13.1kmなので、これを1時間で走るには....

平均時速 13.1km/h以上 で走らなければなりません。

概算ですが、新山を1時間で登るには平均パワーで200W以上が必要です。

 

今回の私の成績が、

タイム   1:09:30

平均時速  11.2km/h

平均パワー 164W

でした。

 

1時間を切るには、平均時速をあと2km/h上げなければ無理なので、本番までにはちょっと厳しいです。

来年以降の課題となりそうですね。

初めて走られる方の場合、距離13km、獲得標高900m弱の山で、平均パワーで200W出せる方でしたら余裕で1時間切り出来るものと思います。

 

 

ヒルクライムの基本を考えると.....

  1. 前半で頑張りすぎない
  2. 心拍・ケイデンス・ペースを一定に
  3. 平均時速を上げる
  4. 踏まないで”回す”
  5. 平坦地で頑張る

これらを意識すればタイムは上がると言われていますが、私は特に2と4が苦手です。

1と5は常に意識しています。勾配3%未満は多少無理してでも回してます。

しかしながら、頑張らなくても良い中間ポイント付近で突然ペダルをガンガン踏んでしまうクセがあるので、意外に後半の脚の売り切れが早いです。つまりこれは、「心拍・ケイデンスが一定ではない」という事になってしまいます。

勾配が変化する坂道でケイデンスを一定にするには、勾配に応じた最適なギアを選択しなければならないので、勾配に対して柔軟な対応を常にしなければなりません。

ただ、前半に頑張りすぎない事だけは得意です....笑。

頑張るとその分、脚の売り切れが早いから。自分の脚質と心肺能力は自分が一番良く知っています。

ヒルクライムはやはり持久力が勝負です。心拍を一定にするのにも理由があって、新山や八幡平のように、脚休め区間が少ない常に登りっぱなしの山では、脚も休ませられない上に心拍も下げられるポイントが無いわけですから、下手にダンシングなどで踏みすぎて心拍を上げてしまうと。簡単に心拍を下げられなくなってしまいます。

簡単に下げられないのならば上げなければ良い話なので、あまり無理をしない、つまりは一定の心拍を心がけることは重要と思います。

 

しかしながら、残り2kmを切ったあたりで脚が残っていて心拍が安定していれば、スパートを掛けても良いのかな?と思います。

新山のゴール2km手前はもちろん登りですが、勾配は7~8%とそれほどきつくありません。

 

因みに私はもう余裕がない付近です.....笑。

 

まとめ

頑張った人だけが見られるご褒美。

大槌湾の絶景を見ることが出来ます。

 

 

 

この日も風が強くて立っているとバイクごとふっ飛ばされそうでした。

新山にディープリムはタブーですね...。リアくらいならまだ救われそうですが。

頂上に近づけば近づくほど風は強くなると思いますので、フロントディープだけは履かないほうが良いかも知れません。

4月の中旬で麓の気温は15度前後ですが、頂上付近はサイコン表示で10度未満、しかしながら風が強いので体感温度はもっと下がります。

5月のレース当日の天気次第にも寄りますが、昨年の選手の皆さんのサイクルジャージの選択は、長袖長ズボンと半袖短パンの割合いは半分半分くらいでした。

ヒルクライムで半袖短パンじゃないとパフォーマンスが低下するという方でしたら、半袖短パンでも良いかも知れませんが、装備としてレッグウォーマーとウィンドブレーカーの持参は必須です。

5月であっても13kmのダウンヒルはかなり地獄です。

皆様の参考になれば幸いです。

 

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