この記事は岩手県の大槌新山ヒルクライムレースに初めて参加する方向けに、コースの詳細や大会の日程についてなどを詳しく掲載しています。
初めて走るコースはいろいろと不安が付きものです。
事前に何度か試走できればいいのですが、遠方からの参加ともなるとそれも難しいものです。
そんな方のために、おおつち新山ヒルクライムのコースの概要と攻略ポイントについて解説していきます。
大会運営発表のコース情報
おおつち新山高原ヒルクライムは、その名の通りヒルクライムレースです。
パレード区間約9kmと計測区間約13kmの合計22kmの区間を走ります。
パレード区間は計測区間には含まれません。
競技距離についてですが、
ヒルクライムの部は
距離 :13km
平均勾配:6.4%
標高差 :864m
です。
注意していただきたのが標高差ですが、言うまでもなくスタート地点とゴール地点との標高差です。
つまり、ゴール地点からスタート地点の標高を引いた値ですので、累積標高(実際に登った標高の合計)ではありません。
しかし、しんやまはコース上に殆どダウンヒル区間はありません(あっても数百メートル)ので、獲得標高が累積標高のようなものです。
つまり、早い話......最初から最後までほとんど登りっぱなしということですね。
おおつち新山ヒルクライムコースの概要
つまるところ、おおつち新山(しんやま)のコースはどんなコースなのか?というところが一番きになるところだと思います。
よく、新山を走る人々は口々に「新山はキツいな.....」と言います。
単刀直入にどうしてキツいかと申しますと、コース全区間の13.1kmが全て上りという事です。
つまり、最初から最後まで上りっぱなしなのです。
近所のヒルクライムレースでの比較対象としては、北上の夏油ヒルクライムが比較しやすいかも知れませんが、夏油は夏油なりのキツさがありますが、新山はそれ以上です。
コース全長は13km、獲得標高は864m、平均勾配は約6.4%。
コース上の最大勾配は実走データで13%超の激坂が数カ所あります。
基本的には上り区間が続くのですが、途中若干ながら足休めが出来そうな平坦区間と数百メートルのダウンヒル区間があります。
しかし、全体の9割以上がヒルクライムセクションなので、特に初心者の方は平坦地に入っているにも関わらず登り続けているために起こる目の錯覚で、なかなかペースを上げられないという事態が起こり得るのです。
サイコンに斜度表示機能があれば、サイコンを頼りにペース配分をコントロール出来るかも知れませんが、斜度表示の機能がないサイコンの場合は脚に掛かる負担を敏感に感じ取ってペース配分を考える必要があります。
全コースのうちのスタート直後は、特に急勾配のセクションが約6.5km続きます。
この最初の6.5kmのセクションで先頭集団から置いていかれると、後半の巻き返しは殆ど難しいと思われます。
というのも、ゴール前約4kmのセクションもまたきつい勾配が待っているのです。
中盤の約7kmのセクションは比較的緩やかな登り調子と足休めダウンヒルもあるので、タイムを縮めるにはここで頑張るしかありません。
まとめると、
前半6.5kmの急傾斜区間、
中盤7kmの緩やかな傾斜区間、
後半4kmのゴール前そこそこ傾斜区間、
どこで勝負をかけるのかという戦略を練る必要があります。
前半の6.5kmでめちゃくちゃ頑張りすぎて脚を使いすぎると、後半のペースも上げられなくなるので、やはりペース配分が重要になると思います。
コースMAPをGoogleMapで確認する
競技距離は パレードの部 9km と、ヒルクライムの部 13km の2部に分かれています。
開会式終了後、パレード区間の9kmを隊列を作ってゆっくりと進み、ヒルクライムスタート地点を目指します。
パレードなので大槌町内の皆様からの温かい声援があり、俄然やる気にさせてくれます!。
各クラスを更に分割し、20台程度の班ごとに走行します。
通行規制がされていない一般道を走行するため、よほど程前の選手が遅い等以外での無理な追い越しなどは禁止されています。
パレード区間
ますはパレード区間の9km地図です。
レース前のいいウォーミングアップになります。パレードの平均時速は20~30km程度でした。
ヒルクライム計測区間
大会運営側でもPDFでマップの配布(閲覧)が出来るようになっていますが、スタート地点の詳細やゴール地点があやふやだったりしますので、詳細MAPを載せておきます。
特にスタート地点がわかりにくいと思いますので、下記のGoogle Mapをスマホで開くか、またはスマホにMAPを送信して現地で確認するのが一番確実と思います。
スタート地点の目安は下記のマップをご参考に、一番の目安は、下記MAPのAのポイントに近づいて、”橋を超えたらスタート地点” です。
レース日のジャージについて
5月の下旬は東北北部もまだ梅雨入りしていないので、おおつち新山ヒルクライムは例年晴れに見舞われる傾向にあります。
ただ、5月の下旬の東北地方沿岸部は日中の最高気温は20℃にも満たない日が多いので、ジャージ等は半袖短パンバージョンと長袖長ズボンの両方を準備することをおすすめします。
ただでさえ寒い東北の5月の下旬に標高1.000mの山に登るので、麓が暖かくても山頂付近は温度が上がらない傾向にありあますので注意が必要です。
また、レース後のダウンヒルでは、ウィンドブレーカーは必須です。
というか、ウィンドブレーカー無いと確実に凍死の恐れアリです。
ウィンドブーレーカーを受付で荷物を預けて山頂で受け取れば、レース中は半袖短パン、レース後のダウンヒル時はウィンドブレーカーでも十分OKだと思います。
レース日の日程について
レースは毎年5月の下旬(第3日曜日付近)に行われます。
因みに、2018年は5月20日(日)でした。
受付は前日の土曜日の午後からも出来ますが、当日は朝6:30ごろからも出来ます。
詳しくは、開催年度の大会HPにて確認してください。
レース当日は開会式がAM8:00前に行われて、パレードスタートがAM8:00頃です。
現地には遅くともAM6:00頃には到着して準備したいところです。
駐車場について
駐車場については十分過ぎるくらい余裕があります。
大体このあたりというところでマーキングしてあります。
開催年度によっては場所が若干変更になるかも知れませんので、当日の係員の指示に従って下さい。
宿泊施設について
大槌町内にも宿は複数ありますが、市外・県外からの参加人数が多い場合は町内の宿泊施設では足りなくなる恐れがあります。
大槌町からお隣釜石まではクルマで約20分、山田町までも20分、最悪の場合は宮古市で40分の移動距離が掛かります。
宿泊施設のご予約は早いほうが宜しいかと思います。
寝具が無い限り、車中泊は厳しいと思います。
5月の東北はまだまだ寒いですよ。
レース当日の日程
2018年のレース日程にて、おおよその当日のタイムテーブルを説明します。
当日受付 AM6:30~7:30
開会式 AM7:45~
スタート AM8:00~(パレード)
競技開始 AM8:45~
競技終了 AM10:45
下山開始 AM10:50~
表彰式 PM13:00~
完走証配布 PM13:30~
完走証を当日に配布するなんてすごいですね!
まとめ
おおつち新山ヒルクライムは、参加人数的にも比較的少なめで規模的にはこれからといった感じのレースではあります。
しかしながら、運営の方々と自治体との一体感と成功させようとする意気込みが参加者にすごく伝わってきます。
特に、近隣住民の皆様の沿道の声援がすごいです。
自治体と住民の協力無しではこのような地域を上げてのイベントはなかなか出来ないもの。
走り終わると、「来年もまた参加したいな!」という気にさせてくれるヒルクライムレースだと思います。
参会者の中にはもちろん速い方も大勢いますが、初心者の方でも参加しやすいレースだと思います。
ヒルクライムレースの一番のポイントは、危なくないことです。
登りオンリーなので、スピード的なリスクはほぼありません。強いて言えば、下山時のダウンヒルで飛ばさない事でしょう。
是非、みんなで参加しておおつちヒルクライムを盛り上げて伝統的なレースにしていきたいものですね。
それでは。