ロードバイクが人生を熱くする

クロモリですが、何か? クロモリバイクでも遠慮することはないよ!という話

2018年11月19日

自分の愛車

皆さんも自分のロードバイクは可愛くて可愛くて仕方が無いでしょう。

寝ても冷めてもバイクをずっと見ていたいものです。

もしかしたら嫁よりもバイクを眺めている時間のほうが長いかも知れませんね(怒られる!?)。

 

今日はそんな、自分の愛車でもあるロードバイクに関するお話です。

 

 

初めてのクロモリバイク

今から25年前の1993年、高校時代に買ったクロモリロードバイク。

今は無き、カワムラサイクルのスポーツブランド NISHIKI Finisher 105完成車。

当時でも15万ほどしました。

 

 

今や105のモデルは7000系ですが、当時は105がリリースされた直後の1050系というモデルでした。

しかしながら、20年ほど放置していたので2017年から今年にかけて大規模レストア。

幸い、フレームの状態は良かったので、「これは使える!」と。

7000系アルテグラに換装し、タイヤ、ホイールも新品に入れ替え。

まさにフレーム以外はボトムブラケットに至るまで、総額15万を掛けて全取っ替えしました。

結局、バイクを買った値段がそのまま掛かってしまいました。

 

こんなバイク乗ってる人なんて居ないですから、レース会場でも結構目立ちます。

 

クロモリバイクに嫌悪感を抱いていた自分

そんな大規模レストアを敢行した2018年、クロモリロードを引っさげてレースにも出向くようになりました。

自分的には25年前の当時にしては頑張って買ったバイクでもあり、25年という所有年数が愛着を一層引き立ててくれています。

しかしながら、いざレース会場に行って見ると、皆様最新のカーボンロードバイクにディープホイール。

有名どころのメーカーロードバイクばかりです。

 

一方で私は25年前のクロモリロード。

 

確かに数の中にはクロモリに乗っている人も居るんですけど、ほんの僅かです。

だんだんと自分が恥ずかしくなってきます。

周囲からの視線も最初は物珍しさやNISHIKIというブランドの懐かしさから注目されているのか?と思っていましたが、だんだんに「よくぞそんなバイクで.....」という嫌悪感を抱くようになりました。

美栄を張るとかそんな気持ちは一切無いのですが、周りの同年代のサイクリストさんたちはきっと、ローンを組んでまで高額なバイクを所有しているのだという事実も目の当たりにします。

実際に総額100万円はくだらないピナレロのドグマF10に乗っている人も居たり.....。

ただの金持ちなのか、それとも身銭を切っての購入なのか?。

でも、それでだけお金を掛けられるという事は、それだけロードバイクに本気で取り組んでいるのでは?とも感じられます。

 

しかし、時分は20年ぶりにレースにも出るようになったがバイクは25年前のものを流用して使っている。

15万掛けてレストアするくらいなら、20万出してキャノンデールのアルミ105完成車でも買ったほうが、周囲に同調して溶け込む事が出来たのでは!?とか、悪いことばかりが頭をよぎります。

 

徐々にクロモリロードを持って歩くのが重荷になっていきました。

 

Newカーボンバイクは買ったが....

2018年9月、満を持してフルカーボンのロードバイクを購入することが出来ました。

 

サーベロのS3バラ完アルテグラです。

美栄は一切無いのか?と言われれば嘘になりますが、同年代と同じ土俵で戦いたかった事、そして、ロードバイクに対する時分の気持ちの本気度を周りに見せたかったというのがあります。

特に家族は良き理解者でもあるので、家族にもこれだけ本気なんだという意思表示をすることも大事だと思います。

ロードバイクのレースやイベントに参加するときも理解が得られやすくなりました。

 

いつもお世話になっているショップさんにも「クロモリロードを持って歩くのが恥ずかしくなってきた」との愚痴をいつもこぼしてました。

実際に25年前にクロモリを買ったのもそのショップさんなので、そんな話をすること自体失礼な話なのですけど、店主とはもう30年来のお付き合いで気心が知れています。

 

結局、サーベロの2018年モデルのフレームのみを注文してもらい、コンポ類も別注となったわけですけど、ショップ店主からは「クロモリのコンポを丸ごと移植すれば安く上がるんじゃない?」と提案され、その提案にちょっとぐらつきました。

少しでも安くあげたかったのは事実です。

しかし、そうすると、NISHIKIのロードはフレームだけになり、お飾り専門フレームになってしまいます。

 

悩みました。

 

結局、クロモリには7000系の105を別注してヒルクライムの練習用にすることにしました。

 

 

鉄下駄鉄バイクですから、練習用に持ってこいなのです。

 

 

一生涯のパートナー

確かに、NISHIKIのブランドを知らない今の10代20代の若い世代から見ると、骨董品扱いされてもおかしくはないロードバイクです。

実際、走る骨董品だと思って乗ってます.....笑。

 

でも、今では手に入れる事は難しいでしょう。

 

仮にフレームに傷がついたとしても、近所にはフレームビルダーさんが居るのでいつでもリペアやペイントをしてくれるという安心感もあります。

レース会場で声を掛けて下さる諸先輩方からは

「大事に乗ってるね~、一生大事にしたほうがいいよ!」

と温かい声を掛けて下さいます。

クロモリフレームの良さは自分でも分かっていましたし、レース会場で声を掛けて下さるのは時分と同年代か一回り上の方々です。

その方々は昔、クロモリフレームに乗った事がある人が殆どで、懐かしさあまり....という感じでした。

 

それを考えると、ここでクロモリを手放してしまってはバチが当たるとも考えてしまいます。

このバイクでここまで成長させてもらいました。

さらにこのバイクでガンガン練習して、もっともっと自分を成長させたいと思うようになりました。

 

 

シマノの互換性に驚愕する

しかし、25年前のロードバイクに対して、現代の105がそのままボルトオン出来るって凄くないですか!?。

これには700cの規格が現在もそのまま使わている、つまり700cが世界標準であるという事実もありますが、どこかの家電やどこかのPCやM○Cなんかは、日に日にアップデートを繰り返して去年買い揃えたインターフェイスが今年のモデルからは使えないという事なんて日常茶飯事です。

まぁ、ロードバイクとパソコンを比較する事自体間違ってますが、そもそもの規格が変わらずに30年以上も使われ続ける事への有り難さも感じます。

実際にクルマやバイクでは、20年以上経過したモデルは部品も絶版になってしまうのは普通のこと。

ロードバイクは30年前のコンポでも流用出来ます。

ロードバイクだけではないでしょうか?。

これはシマノに限った話ではなくカンパでも一緒なんですけども、自転車業界が今日まで発展し続けてきて、サイクリスト人口も増え続けているという事実を考えると、一人の自転車乗りとしてはとても嬉しく思うところでもあります。

 

 

まとめ

今日はクロモリフレームについて語ってみました。

クロモリのロードをレースやイベントに使用することはもう無いかもしれませんが、練習用として今も大事に乗っています。

今現在、クロモリは独特の細いスタイリッシュなフレームとマイルドなのり味で、ベテランユーザーを中心に見直されていると言われていて、密かなブームになろうとしているそうです。

結局のところ、自分がバイクに掛ける情熱とか愛着って他人には分からないものですから、自分がいい!と思ったら、その気持を大事にしてそのままバイクも一生大切に乗っていけば良いのでは?と思います。

もしも、私のように、自分のバイクにコンプレックスを抱いている人が居るのなら、是非是非そんなコンプレックスは気にせず走り続けて欲しいと思います。

ヒルクライムレースでクロモリバイクに乗ってカーボンバイクをぶち抜いてやればいいだけですから!

ハッハッハ~~~~~!!!。

  • B!