ロードバイク

新車の高級ロードバイクを格安で手に入れる 【バラ完】のススメ

2018年12月14日




目次

ロードバイクを新車で購入する

ロードバイクを新車で購入する場合、完成車で買うかフレームセットで買うか?の2つの方法があります。

完成車はその名のとおり、全てのパーツが揃っていて乗るだけの状態で購入できるもの。ママチャリとかと一緒です。

一方でバラ完というのは、フレームセット(フレームとフロントフォーク、シートポストの3点セット)でフレームのみをメーカーや販売店から購入し、コンポーネント、ハンドル、サドル、ペダル、ホイール、タイヤなど、それぞれのパーツを自分で選んで組む購入方法になります。

初心者さんの場合は、完成車で購入しそのまま乗り続けてもいいでしょうし、不満を持ったパーツがあったらそのパーツをワンランク上のものなどに徐々に交換していっても良いと思います。

一方のバラ完はパーツ選定の知識や拘りなどもある意味必要になると思いますので、よほど知識がないのであれば避けたほうが良いと思います。

完成車とバラ完の購入価格を比べる場合、同じ年度モデルの完成車とバラ完であれば明らかにバラ完のほうがトーラルコストが高くなってしまいます。

完成車の場合は、トータルコストを抑えてユーザーが安く買えるように価格を抑えたパーツが使われるようになっているのが要因です。

 

 

ロードバイクのNEWモデルの発表

ロードバイクは通年、6月から10月にかけて翌年のNEWモデル発表会を行い、その後順次発売をします。

この記事を書いているのは2018年12月ですので、2019年モデルが既に出回っているという状況です。

年が明けて4~5月くらいまではその年度のモデル在庫は確保出来ているかも知れませんが、夏を迎える頃になると人気のモデルは在庫がない、または在庫があっても自分が欲しいフレームサイズが欠品、または希望のカラーが無いなど、なかなか好みのフレームとの巡り合わせが難しくなります。

なので、本当に欲しいメーカーのモデルが決まっているのなら、購入のおすすめ時期は年末から春先という事になります。ただ、発表直後なので値段は高いですが、自分がどうしても欲しいモデルを購入したい場合は高くてもそこが買い時なのかも知れません。

でも、どうしても安く買いたい場合は、モデル末期となる毎年の夏前の5~6月ごろであれば在庫処分等で値段も安くなっている可能性が高いです。でも、一歩タイミングが遅いと欠品で手に入らなくなるかも知れません。

なので、行きつけのショップに在庫があるのなら、ショップの店主さんに相談してみるのも良いかも知れませんね。

日本国内に入ってくるNEWモデルの数量にも限りがありますので、一度欠品してしまうと二度と新車では手に入れる事が難しくなるかも知れません。それこそ、海外のショップを調べまくる事が出来れば別かも知れませんが、とてもとても骨の折れる作業になりそうです。

また、購入時期にローンを組む、または予算が溜まっている事も必須となります。ローンを組む場合は別ですが、いざ注文したくてもお金が溜まっていない場合は購入に踏み切れなくなる可能性もあります。購入計画をしっかりと組んでおく必要があります。

 

 

バラ完は高いの!?

今回の記事はバラ完を格安で手に入れよう!というタイトルであるのにも関わらず、バラ完はトータルコストが高い....というのはちょっと裏切り的な表現に思えるかも知れません。

この記事を書いているのが12月ですので、この時期は2019年モデルのロードバイクが各ロードバイクメーカーから出回っています。

 

私事ですが、今年の9月に2代目のロードバイクを購入しました。

 

サーヴェロ S3 2018モデルです。

サーヴェロS3のアルテグラR8000仕様は通常600,000円ほどします。

 

サーヴェロの日本の総代理店である東商会さんのウェブサイトを見てみると、現在販売が行われている2019年モデルのS3アルテグラR8000仕様で580,000円というプライスが付いています。

出典:http://www.eastwood.co.jp/

 

さすがに60万は出せない.....でもどうしてもサーヴェロが欲しい。

ただ、「絶対に新モデルじゃなきゃ!」という拘りはありませんでしたので、2019年モデルの発表会が行われようとしている2018年の9月に、あえて2018年モデルのS3のフレームセットを探しました。

クラウンギアーズという通販専門のショップでS3のフレームセットを注文。

S3のフレームセットとなるとモデル年度であれば40万弱しますが、2018年のモデル末期でしたのでお値段は何と!! 280,000円に消費税で購入できました。10万円も安くサーヴェロのフルカーボンのフレームをGETしました!。これにアルテグラR8000を組み合わせてサドルとハンドル、ステムを新調してバイクを組みます。但し、ホイール(ゾンダ)とタイヤ・チューブはもともと買ってあったので今回のサーヴェロ購入の予算には入っていません。SPDペダルも以前使っていたものを使用。フィジークのサドルも最近1台目のバイク用にと買ったものを引っ剥がしてS3に付けました.....笑。

結果、ホイール(タイヤ・チューブ)、ペダル、サドル抜きの値段で450,000円程度で組めました。

但し、これにゾンダとタイヤ、サドルなどを足すと、結果50万を超えてしまいますが....。

 

 

バラ完のメリット

バラ完最大のメリットは、世界に1台しかない自分専用のバイクを1から作れるということです。

完成車購入の場合は、各ロードバイクメーカーはシマノなどのパーツ屋さんから大量に仕入れることで、コンポ類やホイールなどの仕入れ価格を安く抑える事ができます。結果、完成車に掛かるコストを抑える事が出来ますので、ユーザーはバラ完で組むよりは完成車で購入するほうがお得になります。しかしながらデメリットもあって、全てのパーツにおいて自分の好みで選べないという点。

各パーツ類が低価格で付いてくると考えれば諦めもつきますが、それでも使えるパーツは十分使えます。しかし、ロードバイクの購入後すぐに軽量ホイールの購入予定があるのであれば、完成車に付いてくる鉄下駄は無駄になってしまいます。

だったら、最初からバラ完で組んで、自分の理想とするロードバイクの最終形態を最初から組み上げる。

これもバラ完のメリットであると考えます。

ただ、これには相当な知識も必要ですし、自分で組み上げるには相当な技術も必要となります。

また、バラ完は予算に応じて自分で全ての部品を選択出来る余地がありますので、予算に見合わなければパーツのランクを落として価格の調整をすることも可能。

私がサーヴェロを組んだときの話ですが、ハンドルステムはどうしても純正に拘りたかったんです。ステムにメーカーロゴが入るのと入らないのとではライドの時のテンションに影響するという拘りポイントがありました。純正パーツを扱う東商会さんのサイトでサーヴェロの純正部品を物色していると、サーヴェロ純正のカーボンステムは55,000円、アルミステムは15,000円......。う~ん、お値段3倍以上.....。しかし、ステムで5万円って。ゾンダが買えてしまいます。
で、あえなく15,000円のアルミステムを選択。こればっかりはステムごときに5万も出せん!となりました。

結果、フルカーボンとはなりませんでしたが、実際に「ステムだけはアルミなんですよ!」な~んてこっちから言わなければ、他人には以外に分からないものです....笑。

そしてバイクの注文と組み上げですが、慣れないうちはショップにお任せしましょう。ショップで組み上げてもらうには、ショップからフレームやパーツを購入しなければ失礼に当たりますので、金額的には多少張ってしまいます。

とあるファンライドイベントで、その方本人が組んだと思われるロードバイクなのでしょうか?....リヤのカセットスプロケットの締め付けが甘かったらしく、バラバラになったスプロケを路肩で一生懸命治そうとしている姿を目撃したという話を知人から聞いたことがあります。

リアスプロケの締め付けトルクは40m/Nですが、ご存知だったのかどうか!?。

WiggleChainReactionCyclesなどでパーツを安く購入して自転車やさんに持ち込むと、自転車屋さんに嫌われてしまうので止めましょう。

作業工賃だけでは自転車やさんは食べていけません。

 

 

バラ完は絶対に2台目からがオススメ!

上記のように、いくらバラ完で安くバイクを組むと言えども、アルテグラのグループセットで組もうとするとコンポだけでも10万近くしますし、サドルやハンドルもコストを考えて安物を付けると、最終的にバイク全体の重量も上がってしまうし、最悪バイク全体の仕上がりや見た目に影響が出てしまいます。

フルアルテグラに拘りが無ければ105で組む。また、主要のパーツだけはアルテグラで、その他は妥協して105で組む、またはアルテと105のミックスでも安く上げられます。

だから1台目のバイクは安いモデルで良いからガンガン乗って走って、そろそろニューバイクが欲しいな~と思った辺りからNewバイクで使えそうなパーツをちょこちょこと買っておく⇒購入までの間、1台目に組み込んで使っても可⇒Newバイクのフレームセットを頼んだら、1台目のバイクからお目当ての部品をNEWバイクに移植しつつ2台目バイクを組む。

ポイントは2台目にかかるパーツ代を事前に分散して購入しておくことで、2台目組み上げのトータルコストを抑えること。 

最終的なトータルコストは同じかも知れませんが、一度に60万出すのではなくて、事前に10万程度の買い物をちょこちょことしておけば掛かるコストを分散させられるので、予算的にも無理なく組めるのではないかと思います。

また、ロードバイクあるあるネタですが、ロードバイクを長くやっているといつの間にかもう一台バイクを組めるくらいのパーツが集まっている事がよくあります。それらをひっかき集めてフレームだけヤフオクで探して格安で購入して2台目を組むというのも面白いかも知れません。

私は1台目のバイクが20年選手のクロモリなので、フレームがやばくなったらヤフオクでカーボンフレームでも探そうかな....。と思っています。

 

でも、まだまだ乗れるんですよ!。クロモリは大事に乗ればフレームの寿命は恐ろしく長いです。既に25年使ってます。

 

 

バラ完を安く組み上げる鉄則【まとめ】

バラ完を格安で組み上げる鉄則をまとめてみました。

  • 現行モデルではなく、古いモデルの格安新品フレームセットを狙う
  • アルテグラではなく105で組むのもベスト
  • 軽量ホイールはあらかじめ希望のものを買っておくと分散投資出来て新車購入のリスクが減る
  • バラ完は2台目購入から考えるべき(1台目からではリスクでしかない=パーツの融通を効かせるため)
  • パーツ類はどこかで妥協すること

 

まとめ

ロードバイクが2台あると楽しみが広がります。

キャリパーブレーキ専用フレームであれば様々なパーツが流用できますので、記事でも紹介した買い方や使い方も出来ます。

ディスクブレーキのバイクを買ってしまうと、ホイールやブレーキは流用できなくなるので考えものですが、ディスクブレーキもトレンドなんでしょうか?最近はよく出ている(売れている)みたいです。

よく検討して、自分専用のバラ完を組み上げるのはとても楽しいですよ!。

それでは。

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