ロードバイク

初心者が100万円のロードバイクを買ってはいけないの!?っていう話

2019年4月27日




目次

100万円のロードバイク

を初心者が買うのは良いのかどうか?

個人的な見解から申しますと、そんなの個人の自由でございますよ。

 

ども。管理人のshigeです。

先日、ロードバイク系ユーチューバーでは有名な「けんたさん」の動画を見ていたときの事。

 

「初心者が100万円のロードバイクを買うのはどうかなのか?」

 

というお題で持論を話されていました。

 

最近も本気でユーチューブデビューしようかと考えてはいるんですが、自分の顔をネットに晒すなんぞ勇気がありません....汗。

私は文章を打っているほうが幸せです。

ですので、私は地道に文章で勝負していきたいと思います。

 

けんたさんの動画はこちらです。

ちょうどタイトルの核心に迫っている2分25秒あたりから再生が始まります。

「100万円のロードバイク」とは金額も文言も、あまりにも具体的過ぎてとてもキャッチーで、しかもタイトル的にもインパクト大ですね。。

なので、私のこのブログでは一部「高級ロードバイク」という言い方もしています。ん、こっちのほうが威圧的でしょうか?。

 

けんたさんが言っているのは、

「初心者が100万のロードバイク買っちゃいけないの!?」

「高級パーツ買っちゃいけないの!?」

というお話です。

 

けんたさん的にも「そんなの自由でしょ」という見解で、これには私も全くもって同意見です。

 

 

過去に似たような記事を書いていた

実は私も過去に似たような記事を書いていました。

 

 

上記の記事は「クロモリのフレームとカーボンのフレームで走りが変わるのか!?」というお題で書いている記事の中で、「初心者がいきなりカーボンバイクでデビューってどうなの!?」という見出しで個人的な考えを書いています。

詳しくは記事を見てもらえば分かるのですが、要約すると初心者がいきなりカーボンバイクを買うことについてどう思うか?に対し、私の考えは「大賛成!」と書いてます。

何も初心者だからって

 

男性A
「クロモリフレームから入って、次にアルミフレームに乗って、アルミでタイムが削られるようになったらカーボンを買いましょう」

 

なんて、そんな決まりはありませんしね。

そんなステップアップするくらいの金銭的余裕があるんだったら、むしろ最初からカーボンバイクを買って余ったお金で軽量ホイールでも買ったほうが全然いいと思います。

しかしながら、手元に2台3台とバイクがあると、練習用、ブルベ用、ヒルクライム用とか用途によって使い分けが出来るもの意外に便利です。

ただ、複数台バイクがあると何かとメリットも多い反面、コストも台数分掛かります。

 

話が逸れましたが.....

現代の主力はカーボンですし、値段もこなれてきています。

確かに高級バイクで使われるカーボンとエントリーモデルのカーボンは素材自体からして違いも明らかですが、今やカーボンも20万円台で購入出来てしまいます。

初心者こそ軽いバイクで走ったほうが現代のロードバイクの性能を堪能出来るし、上級者と一緒にライドした時にもハンデを少なくする事が出来ると考えます。

また、先程からカーボンカーボンと申し上げていますが、人によってはアルミフレームじゃないとダメだとか、こだわりがあってクロモリフレームに乗る人だって居ます。

私も先日(去年)まではクロモリフレーム1台でいろいろなイベントやレースに出てきました。

それを否定されることもそれと言ってありませんでしたが、25年前のバイクという事で個人的に後ろめたさを感じていたのは事実です。

 

 

100万円のロードバイクはなぜ100万円もする!?

そもそもロードバイクが高額になる理由は、使用している素材やパーツ自体が高いからに他なりませんが、価格の中には研究開発に関わるコストや原価も加味されてのもの。

特にヨーロッパ周辺の一流バイクメーカーは、ブランド志向が強く価格も高額になる傾向が強いように思います。

これはロードバイクに限らすF1やWRCなどの自動車の世界選手権に参戦する自動車メーカーについても同じことが言えると思います。

ワークスマシンはワークスマシンで、市販車をベースとしてコストを掛けてワークス用に新たなチームが組まれ部品の製造開発、そして実戦投入がなされていきます。

ワークスマシンは一般人が購入することは出来ませんが、一方のロードバイクはプロがツールなどで乗っているバイクをそのまま市販車として購入することも可能です。但し、完全なレプリカモデルを作るとなるとホイール・コンポなどを吟味する必要はあります。

ツールを戦うようなバイクを開発するとなると莫大なコストが掛かります。

しかもこれが毎年です。

このコスト分を回収するには売れ筋モデルからフラッグシップモデルに至るまで、それ相応の価格設定にしないとメーカーはメーカーとして生き残ってはいけません。

 

 

初心者が100万円のロードバイクを買う

それでは本題です。

この記事を読んでもらっている人によっては解釈も見解も違いは出て当然でしょう。

 

ロードバイクはお金の掛かるスポーツです。

始めるときはお金の心配をせずに「とりあえずバイクだけ買って~」という感じで初められた方も少なくないはず。

しかしながら、いざ始めて見ると、サイコンからサイクルジャージからホイールタイヤ代から、イベントレースのエントリー代、遠征代など、とにかく出費が嵩んでいきます。

 

そんな中で、とある初心者が100万円もするロードバイクを買うことに対して、周囲の人間はどのような反応を見せるのか?。

高級バイクを買った初心者さんに対して、周囲は「ねたみ」や「そねみ」を言うのか?。

その100万円バイクがS-WorksなのかDOGMAなのかMADONEなのかは置いといて、これらを良く思わない輩も居るのでしょう。

 

お金があるからその人が買ったんですから、それはそれで良いじゃないですか。

お金がなければ買わない(買えない)のですから。

 

実際に30万のバイクを買おうが100万のバイクを買おうが、そのバイクを回すのは同じ人間です。レベルや経験の差は当然出るでしょうが、初心者こそ良い機材に乗ったほうが上級者や速い人とのギャップを少しでも埋められる可能性が出るわけですから、初心者にとってはかえって好都合だと感じます。

でも実際のところ、ロードバイクは人間が動力となって走らせる事ができる乗り物です。機材の性能よりも当人の身体能力が問われる競技です。

事実、私の師匠からは、「ロードバイクは身体能力:8 機材性能:2」

だと言われてきました。

これは実際に乗っていると身にしみて感じます。

性能の高いバイクに乗ったからとて、極端にタイムが縮まる事はありません。

ヒルクライムで数分のタイムを縮められる事はあっても、劇的な変化とは感じません。

ただ、体に及ぼす負担はかなり軽減されると思います。バイクの性能のみならず、軽量ホイールを合わせてチョイスすることで余計にそう感じます。 

 

たた、ただですよ!

初心者ということは当然、ロードバイクをはじめたばかりの方。

始めたばかりの方がいきなり100万円のロードバイクを買ったとすると、一番心配なのはすぐに飽きないか?ということ。

しかしながら、投資する額が額ですからそこら辺は慎重に考えてから購入するのでしょうが、実際に無いわけでも無さそうです。

 

 

ロードバイクがすぐに飽きるという方にとって足りないものは上記リンクの記事でも触れています。

当サイトにお越しくださる方の検索語でも、これ↑意外と多いのです。

 

初心者がいきなり高級ロードバイクで華々しくデビューしようが、周囲の人間に直接的には関係のない話ではありますけれど、目的目標をしっかりと見据えた上で慎重に検討してから購入される事を願います。

 

 

ベテランさんの気持ち

一方でそれなりの経験を積んできているベテランの方からすると、どこぞの初心者さんがいきなりドグマに乗ってやってこられたら.....

確かにそんなベテランさんの気持ちを察すると、

 

  • ドグマの性能を100%発揮出来るのか?
  • 宝の持ち腐れじゃないのか?
  • ロードバイクの価値が分かっているのか?
  • 軽いメンテぐらい自分で出来るのか?

など、複雑な心境になるのは分かります。

 

「高級バイクは価値の分かる上級者や、レースで表彰台を狙うべき人こそが買うべきものだ」

 

そんな気持ちを持つのも頷けます。

「自分もS-Worksに乗ればライバルと対等に勝負出来る」

と考えている中級者も多いはず。

 

でもお金がある人はそんな上級者の気持ちを察する事なく買ってしまうのでしょう。

ただ、機材の性能が勝敗の結果に結びつくシビアなレース展開をされるのは、トップ数%の上位クラスの選手でしょう。

 

 

バイクだけではなく

もしこれがバイクだけではなくてパーツにも波及したら?。

確かに100万円のバイクだったら完成車についてくるコンポはデュラエースやe-TAP相当の高級コンポが惜しみなく付いてきます。ホイールも然り。

初心者がデュラエースを必要とするか?。

これは私も少々疑問に思います。

 

その人の購入後のバイクの使い方にも寄ると思いますが、ブルベやロングライドイベントを主として活動するのであれば、正直コンポがデュラエースである必要性は全くありません。

アルテグラでも勿体無いくらいです。正直105で十分です。

しかし、100万円オーバーのロードバイクともなると、デュラクラスやeTapなどの高級コンポ、下手するとDi2が付いてきてしまいます。

私も100万円のバイクを初心者が買うことに対しては「そんなの自由じゃないですか!?」とは言ったものの、初心者がデュラを使う事に対してはちょっと抵抗があります。

矛盾してすみません....。

 

考えかたとして、

「初心者がデュラエースを使うのは間違い」

と言うのではなくて、

「初心者はデュラエースである必要性がない」

という事です。

 

自分でもなに書いてんだろ!?って思います....笑。

でも100万円のバイクを買うという事はつまり、そういう事なんですよね。

 

やはり、機材はその人の用途や目的に応じてチョイスするのが懸命であるというのはどの世界でも一緒なのかも知れません。

これは初心者は買うな!と言っているのではなく、もう少し経験を積んでそのクラスのパーツがどうしても必要となってからステップアップしても良いんじゃない?と思います。

 

 

貧脚が100万円のロードバイクを買う

では、初心者ではなく貧脚のホビーライダーが100万円のロードバイクを購入することについて。

これも宝の持ち腐れと感じられる事なのかも知れません。

 

使いこなせているのか?性能を十分に引き出せているのか?というところには疑問を呈するところではありますね。

貧脚もしくは加齢による筋力や心肺能力の低下に伴う機材の変更というのは当然ある訳です。

衰えた身体能力を機材の性能で補うという考え方です。

このように購入する理由や目的がはっきりしているのであれば、周囲がとやかく言うことではないと考えます。

それよりも身体の衰えを感じてしまい加齢とともにロードバイクを降りてしまうほうが、同じロードバイク乗りとしてとても悲しい気がします。

結果的にロードバイク人口が減少してしまいますし、経済効果も薄れてしまいます。

逆に貧脚の方だったら、安いバイクでガンガン走り込んで脱貧脚を図るべきという意見もあるでしょう。

実際のところ、重量的な性能差が体に掛かる負担の差にもなり兼ねない事なので、選手の能力が同じならバイクの性能が少しでも高い方が勝利の可能性が広がる訳だから、少しでも性能の良い機材に乗りたいと思う気持ちは誰だって一緒です。

機材の性能に助けられるというのは、大いにアリです。

私もいま、すごく助けられています。

 

 

まとめ

初心者が高級なロードバイクを購入するというのに関しては、様々な意見がありそうですね。

 

いろいろと書いてきましてが、私個人的には「別に買っても良いでしょ!」という意見です。

「買っても良いでしょ!」というより、ロードバイクに限らず、何よりモノを買うのは本人の自由です。

但し、「飽きてすぐに手放さないでね!」というところは付け加えておきたいところ。

いくらお金があるからって、そんな事をしてしまうと周囲のロードバイク乗りに対しての冒涜のような気がします。

 

なので、初心者で高級なロードバイクを買う人は、まず、人目に触れず一人で黙々と練習すべきです。

バイクを買って、いきなり見知らぬチームやサークルに入ってしまうと、要らぬことを周囲から揶揄されそうです。

ピラニアの池に金魚が飛び込むようなもの。

 

「バイクを自慢するためにサークルに入ったんか!?」

 

と疑われる事もあるかも知れません。

但し、誰よりもロードバイクが好きで、誰よりも一生懸命練習して、誰よりも強い向上心があるのであれば、そんな初心者が高級なバイクを買ったとしても周囲は何も言わなくなるのでは無いでしょうか?。

 

是非皆様の意見を聞かせて下さい。

但し、公開できないようなアンチコメントは削除します。

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